白鳥異伝☆こんな恋愛がしたいなぁ。。。
【白鳥異伝】荻原規子遠子と拾い子の小倶那は双子のように育った。だが、小倶那は都に出、大蛇の剣の主となり、勾玉を守る遠子の郷を焼き滅ぼしてしまう。「小倶那はタケル、忌むべきものじゃ」大巫女の託宣を胸に、遠子は彼を倒すため、勾玉を連ねた「死」の首飾りを求めて旅立つが…? ヤマトタケル伝説を下敷きに織り上げられた、壮大なファンタジー。 空色勾玉に続く勾玉シリーズ第二弾いやぁ~本当におもしろいっ幼なじみのように育った遠子と小倶那。やがて小倶那は大蛇の剣の主となってしまい、自分の住んでいた国を滅ぼしてしまう双子のように仲良しでいつも一緒にいた二人が敵同士となり、引き離されてゆく様は読んでいてとても辛くなってしまいます剣の力に操られてるとはいえ、小倶那の本質的なところはなにも変わっていない。「ただ遠子を守るために強くなりたい、遠子のためになら自分の命をさえなげうっても構わない。」そんな小倶那の一途な思いがとても切ないですこの物語の良いところは、まわりの登場人物がなんとも言えず魅力的なことですね無条件で見返りもなしに遠子を最後まで支え続ける菅流(しかも極度の女好き)や、皇子と駆け落ちまでして自分の意志を貫いた明姫など…本当に素敵な人物ばかりです遠子と小倶那が徐々にお互いを大人の男女として意識してゆく過程が良いです天真爛漫で何に対しても物怖じしない遠子が小倶那を意識した瞬間、女に変わってしまう…。いつの時代も恋愛というのは変わらないものですねぇ(笑)