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テーマ:ネイティブアメリカン(608)
カテゴリ:ネイティブアメリカンの物語
「火」は、人間の暮らしを大きく変えた。
ギリシャ神話の「プロメテウスの火」では、人間に火を伝えたプロメテウスは厳しい苦難を与えられた。しかし、そんな厳しい目にあおうと、火を伝えたことを決して後悔はしないというプロメテウスの言葉は心に残る。 火を使えるようになった理由を伝えるお話は、アメリカインディアンにも語り継がれていて、そのひとつが「天の火をぬすんだウサギ」だ。 北米インディアンに伝わる話としか紹介されていないので、北米のいったいどの辺りのことなのかわからないのが残念だけれど、昔地上にまだ火がなかった頃のお話。 動物の中で一番賢いウサギは、羽根飾りを作り、それにマツヤニを塗って、天の人が住む高い山に火を盗みにでかける。 そしてまんまと天の人を騙して火を盗んだウサギは、全速力で逃げだした。 天の人達は後を追い、みぞれや雪や大雨を降らせ、かみなりを落とす。 それでも羽根飾りに移った火は消えることなく、それをかぶったウサギは逃げる、逃げる。 とうとう疲れ果てたウサギは、その羽根飾りをリスに渡す。 リスはカラスに・・・・。 そうやっていろんな動物に渡されて、とうとう火は地上のものとなり、冬は暖かく、夜は明るく暮らせるようになったのだ。 そんな火の起源と、その火を受け渡していくことで、どうしてその動物がそんな形になったのかも描かれている物語絵本。 いろんな動物の頭の上で燃える羽根飾りに、勢いがある。
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最終更新日
2014年07月19日 00時34分32秒
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