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猫多組(ねこたぐみ)

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Jul 29, 2007
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カテゴリ:その他おでかけ
約一週間前、一通の封書が届いた。

劇団らくりん座 の封筒。 らくりん座? は?

書き添えられた名前を見て、「ああ」と。
大学時代、とってもお世話になったN先輩(婿養子に入ったので、今はK先輩か)の連れ合いが、そういえば演劇をやっているんでしたっけ。
年賀状に「東京公演の際はよろしく」と書かれていたのを思い出した。

私は一時期「小劇場での芝居」にはまっていたことがあり。(いわゆるブームですね、今の映画館通い、みたいな。つくづく私ってブーマーなのな。)

自分も、高校3年間は演劇部に所属して、熱中して、成績を470番ぐらい落とした経験があり。(誰か、その後、記録破ってくれた?)
ちゅうたも、大学時代に芝居をやったことがあり。(観に行きましたよ、私は。シアターグリーンにね)

演劇、特に「小劇場演劇」というものが、基本的に好き。
ゆえに、知人が劇団に参加していると知れば、たいていチケット買って、差し入れ持って、でかけていきます。

そんなわけで、今回も、チケット予約し、いざ渋谷、東京都児童会館。

私は全然知りませんでしたが。
毎年、夏休み中に、「児童青少年演劇フェスティバル」というイベントがあり、今年で35回目を迎えました。

複数の劇団が、数日間にわたって、「子供たちに見せるお芝居」を演じてくれます。
基本的には、「親子で見においでよ~」ってことだと思う。
残念ながら、子がおらんし、ちゅうたはやはり交友関係で、別の芝居に出かけてしまったので、一人参加でしたけど。

「子供に見せる」ってことは、わかりやすいってことだし、つまらないと子供はすぐ飽きるから、工夫しなければならない。
そんな制約の中で、どんな芝居を見せてくれるのか?

出し物は「島ひきおに」

私は存じませんでしたが、有名なお話しらしい。
doruちゃんやふらのっちは、きっとご存知ね。



↓『モチモチの木』とか『ごんぎつね』とかと一緒にセレクションされてるし!!




幕があいて、まずは、カキワリに驚く。
鬼と子供の絵と、劇中に出てくる凧の絵が描かれて、枠組みのように、大きな門のように、舞台を囲んで作られている。

そして、舞台では、着物姿の登場人物たちが歌い踊っている。
ミュージカル風、といっても、西洋のものではなく、和風ミュージカル、といった感じ。

ぐっと惹きつけられる。

話を進める係りの「お婆さん」が出てきて、ナレーションをし、ナレーションにあわせて、鬼をはじめ皆が歌い踊るが、それがとっても良い感じ。

話は、単純明快だけど、味付けが良い。

鬼が一人ぼっちで島に住んでいて、淋しくて、遊びたくて、近くを通る魚や鳥や船に呼びかけるけど、皆逃げてしまう。
迷いウミネコには、「誰も鬼の友達になんかなりたくないんだよ」とバカにされる。
そんなところに、嵐で遭難した漁師が打ち上げられる。
鬼は、彼らと遊びたいと思うが、漁師は「食べないで下さい」と繰り返すばかり。
「人間と一緒に住みたい」という鬼をなんとか説得しようとして、漁師は「島をひいてくれば一緒に住める」とでまかせを言う。
島をひいてこられるわけがない、と思ったわけだが、鬼は島をひいて、村にやってくる。
「遊ぼう!」って言って。
村人はパニックに陥り、なんとかまた他へ行ってもらおうと画策するが、漁師の息子である「ハル」は単純に鬼を慕い、友達になって、一緒に遊ぶことに。
一方、娘の「アキ」は、知恵者である「婆さま」に鬼を追い出すための計画を託される。
仲良く遊ぶ、2人と鬼。
遊びつかれて寝てしまい、朝、起きてみたら、そこには骨が。アキの姿はない。
姉を食べられたと思って、ハルは怒り、豆をまいて鬼を追い払う。
「わしは食べてない」と言いながら、鬼が去っていった後、アキや婆さま、父である漁師が出てくる。
うそつきなのは鬼ではなく、村人(人間)だったと知り、ハルは自分も含め、皆に豆を投げつける。「お前も鬼だ!」と言いながら。
傷心の鬼は、島をひいて、沖に出て行くのだが、ハルとアキが凧に乗って追いかけてくる。
「ごめんよぉ~」と言いながら。

で、ハッピーエンド、かと思いきや、違うのね。

鬼は、戻らない。自分が怖くなってしまうのだ。自分がいつか間違って、ハルやアキを、大事な友達を食べてしまったら・・・と、考えると、戻れなくなってしまう。

それまでも、なにかと鬼をかまっていた、はぐれウミネコが「南には、鬼と人間が一緒に暮らしている島があるそうだ」と語り、鬼とウミネコは南へと進んで行く。

泣いたよ、もう。ぼろぼろと。

涙腺ゆるくないんですが、やさしい鬼の話にはからきし弱い。

私の涙腺破壊装置↓ これ、無条件降伏アイテムですから。




ハッピーエンドではないとしても、しかし、芝居の終わり方は「悲しい感じ」ではなかった。
むしろ、南に希望を持って進んで行く、という印象で、良かった。

それから、舞台の作り方が、とても気に入った。
構成、演出、装置、衣装、音楽、それから、役者陣。 どれも、良い。

一部、らくりん座のHPで写真が見られます。 >コチラ


ここしばらく、映画が「うーん」だったけど、この舞台で取り返した気がした。

素敵な時間をありがとうございました! >らくりん座の皆様

来年も、このフェスに参加するそうです。
地方巡業公演もやっているので、興味ある方はHPを見てね。 >コチラ

ただ、ずっと公演をしてきた児童会館は、今年で壊されてしまうとか。
なので、来年の公演場所は未定。

私は、何事もなければ、来年も観に行きたいと思っているので、興味のある方は、是非ご一緒しましょう♪

カーテンコール?で涙を拭いて、アンケート記入を終えたら、仲良しのW先輩を発見!

続きは「グルメ」記事で書きます。






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Last updated  Jul 31, 2007 12:59:30 AM



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