|
あなたが帰宅したら、
突然部屋に新型のプラズマテレビが置いてあった・・・ 独り暮らしで、鍵をかけているのに テーブルの上に食事の用意がしてあった・・・ こんな偶然はありえないでしょうか。 まず、ありえないでしょう。 確率はどうでしょう。ゼロでしょうか? 限りなくゼロに近いでしょう。 宅配の人が、鍵のかけてないドアを開けて 部屋を間違えて、プラズマテレビを設置していった、 ということが万が一起きるかもしれません。 泥棒が鍵をこじ開けて侵入し、 冷蔵庫のものを食べようとテーブルに出したら、 あなたの気配を感じ、窓から逃げたした、 ということが偶然で起きるかもしれません。 世の中の偶然や運や確率などを考えているときに、 面白い出来事が起こりました。何年も前のことです。 リゾート地で有名なUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)は、 オープン前からメディアが大々的に取り上げていました。 全国で注目を浴び、テレビでも連日話題になっていました。 さて、どれだけの人が初日に詰め掛けたでしょうか・・・ なんと、ガラガラでした。まさかの光景です。 誰も予想しなかったでしょう。 日本中の人々が「きっと初日は混むだろう」と思ったのでしょう。 2日目からは一気に混み始めて、 この「少し不思議な偶然」は忘れ去られました。 世の中の偶然に注目した SF(少し不思議な)短篇があります。 藤子・F・不二雄先生の 「ドジ田ドジ郎の幸運」を紹介します。 私が持っているのはSF短篇Perfect版1巻です。 F先生ファン、SF短篇ファンの方にオススメです。 < ストーリー > 宇宙から漂流して、地球に流れ着いた ゴン助というおかしなロボットが現れた。 ゴン助は、宇宙のあらゆる現象、偶然、確率を コントロールしているという。 あまりに不運な男と遭遇し、同情したゴン助は、 男にツキまくりのツキを与えた・・・ 冷蔵庫が壊れているのに中のビールが冷える。 街中の落ちてる財布が全部、男の前に現れる。 信号にぶつかると必ず青に変わる。 満員の電車でひとり分の席が空く。 そして、もうちょっと嬉しいことが続きます。 今まで不運だらけの人生でしたが、 男には最後までツキがありました。 めでたし、めでたし。 ■ 本日の一コマ ■ 「あ、これは!」と気づいた方はおられるでしょうか。 そうです。21エモンに登場したゴン助です。 藤子F先生もお気に入りだったのでしょう。 皆さんも、嬉しい偶然、ツキまくりのツキを 読んで体験してみませんか。 本作品は、ミノタウロスの皿 藤子・F・不二雄「異色短編集」(1)に収録されています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[『藤子・F・不二雄 先生』 SF短篇 Perfect] カテゴリの最新記事
|