「海の王子」最大の危機・後編
「前編」のあらすじ海の王子は、「死の砂漠」と呼ばれる謎に包まれた場所へ向かった。そこには、隠れ都市があり「ピラニア総統」という独裁者が世界征服を狙っていた。■ 時限爆弾をセットされてしまった海の王子海の王子が自機のはやぶさ号に乗り込むとそこには、敵が潜んでいた。不意打ちにあった海の王子は全身を縛られ、命を狙われてしまう。一方、追っ手から上手く逃れた、妹のチマたちは地下で、正義の活動を行っている者たちと出会う。 < 『砂漠の戦艦シーラカンス』より 後編>■ 爆発は起こらなかった・・・■ 総統に連絡が入る爆破装置が壊されていた。それを行った捕虜こそ妹のチマたちが地下で出会った仲間たちだった。■ 海の王子 さらなるピンチ!!助かった海の王子に今度は射殺命令が下ってしまった。■ マリン少尉は海の王子に銃を構えるしかし、銃は一発も当たることなく海の王子は、再び助かるのであった。■ 砂漠で助けられた恩を返すマリン少尉以前、敵と知らずマリン少尉を助けたことが海の王子自身も、助けたことにつながった。しかし、マリン少尉もピラニア総統の下で働いているためいつかは、海の王子と戦うつもりでいた。■ ベガトン爆弾 妨害成功!!海の王子が助かったのはこの青年、及び仲間たちのおかげであった。■ ピラニア総統を倒す作戦を練る一番いい作戦は、工場を破壊することだと考える。そのために発電所を奇襲という名案を博士は出した。■ そして最後の作戦に出る唯一の作戦は、命懸けであった。成功を祈り、発電所と工場へ二手に別れた。■ 海の王子はスター連邦に応援を頼む海の王子は、チマたちを助けるために単独行動に出る。スター連邦には、自分が戻らなくとも攻撃するよう指示した■ 発電所へ向かったグループは罠にかかってしまう敵は、発電所も包囲していた。電源を落とす作戦は失敗してしまう。■ 工場へ向かったグループも・・・こちらも完全に包囲されていた。彼らの作戦は、盗聴されていたのだった。■ なぜか突然真っ暗に・・・発電所へ向かう作戦は失敗したのだが海の王子が空から攻撃していた。■ 海の王子は マリン少尉と空で対面する海の王子は、自分も助けてもらったため戦いたくなかった。しかし、マリン少尉は戦いを挑んできた。■ 命を助け合った者同士の非情の戦いが始まる■ 海の王子に軍配が上がるマリン少尉の機体は壊れたが彼はパラシュートで助かる。■ ようやく海の王子は、チマたちと再会を果たす■ 戦いはまだまだ終わらない喜びも束の間。敵の攻撃はどんどん強さを増してきた。■ 大戦艦シーラカンス号が動き始めていたはやぶさ号よりも圧倒的に大きく強い戦闘力を持っていた。■ スター連邦も総勢で攻撃を開始した■ しかしスター連邦は まったく歯が立たなかったシーラカンス号のあまりの強さにスター連邦は退却してしまう■ はやぶさ号も引き上げ 博士たちに会うことにした頼みのスター連邦も太刀打ちできなかったため今後の策を話し合った。■ ピラニア総統と どう向かい合えばいいのだろうか話し合いも通じそうにない。こちらもベガトン爆弾を使うしかないのか・・・■ 眠りについた海の王子は悪夢を見るベガトン爆弾で国は滅び、人々は死んでゆく・・・そんな悪夢に、海の王子はうなされていた。■ そして夜が明ける海の王子は、不眠不休で働いていたので妹のチマは、ぐっすり眠ってほしいと思っていた。■ マリン少尉が動いていた意を決したマリン少尉は、なんと自軍のジェット機に攻撃を開始した。■ マリン少尉はシーラカンス号を見つけた強くもない機体で、シーラカンス号へ向かった。しかし、マリン少尉の機体は、粉々に砕け散ってしまった・・・■ はやぶさ号 現る!!ついに、海の王子がシーラカンス号へ挑む。海の王子は、後尾を狙う作戦を立てた。■ シーラカンス号を見事破壊!!はやぶさ号が勝利を収めた。■ 海の王子は世界に平和をもたらした!!海の王子に知らせが入る。ピラニア総統は自殺したという。そして、マリン少尉は亡くなったと・・・海の王子は悲しそうな顔を浮かべたのだった。海の王子のテーマは、徹底して「反戦」となってます。海の王子がマリン少尉と戦うシーンで喜ぶ読者は、まずいないでしょう。何の利益も、もたらさない悲しい戦いです。海の王子が勝ち、感謝されるラストでもなぜか爽快感がありません。これは、敵を倒すことがカッコよく描かれていないからでしょう。戦いには、むなしさが残っています。最初は、失敗のように見えた、マリン少尉の砂漠での救出でしたが、常に平和へと導く海の王子のもたらした運命だったのでしょう