燃えよ麺助(大阪府)300831-93
大阪ラーメン界の急速なレベルアップに心震える!!!!!特製金色貝そば¥990大阪で最も勢いのあるラーメン店に行こう。自分の確認ミスにより、急遽半日ヒマになった。そんな時に「畜生」と現実に唾を吐くか,「やった!あのラーメン店に行ける!」とポジティブに捉えるか。私は後者。ポジティブモンスター。そして,すぐに気持ちが切り替えられるのは、ラーメンのおかげ。食べ歩きのおかげだ。「燃えよ麺助」の近くでは、なかなか駐車場が見つけられない。さらに駐車料金が高い。徒歩10分くらいまで行けば、30分200円の駐車場を見つけられた。私は今後,値段を気にせず停められる。それだけの収入を得て,お金に困らない人間になる。そう思ったらそう。11時30分のオープンには、すでに15人ほどの並び。10分も経てば,私の後にさらに15人の並び。その人気店っぷりが如実にうかがえる。この店を選んだ自分を心から褒めるとともに,駐車料金を気にして,遠回りした自分を可愛いと思える。店内に入ると、客の1人がキレていた。そうやら,オーダーしたものと提供された商品が違ったらしい。店内に少しばかりの緊張が走った。注文を間違えられた客には,何の非もない。しかし,客よ。今の言動,どの人間の前でもするか。間違えられた客は、さらにサービスを強要していた。店員も半ば諦めたように味玉だか何かを提供していた。客よ。あなたは子どもの前でもそんな横柄な態度を取りますか。あなたが所属する会社の社長の前でもそんな態度ですか。尊敬する人の前で,そんな態度がとれますか。そもそも,スタッフにキレたまま食べるその一杯は,美味しいのだろうか。自分ならすぐでも席を立ちその場から立ち去りたい。スタッフにもキレた客にも憐憫な念に襲われた。世の中にはいろいろな人間がいる。私にできることはないだろうか。そんなことを考えていると,まばゆい一杯が目の前に置かれた。まず目をひくのが,チャーシューである。二郎的な極厚チャーシューではなく,薄切りかつ表面積の大きいのもの。愛知県では食べたことがないタイプ。極太メンマは愛知でもよく見るものの,歯ごたえはソフト。貝の出汁と言えば,東浦町の「希来夢(きらむ)」や名古屋市の「こはく」がある。両店よりも明らかに貝の出汁の濃度が高い。貝好きにはたまらない一杯。麺も流行りのパリッと細麺。旨く感じないわけがない。表面積の大きい薄切りチャーシューは,貝出汁をもしっかりと持ち上げ,貝出汁チャーシューという新しい価値を丼の中で創造している。スープは,すでにひと口目から,完飲することが約束されていた。★★★★☆4.5「燃えよ麺助」などというふざけきったネーミングから,勝手に二郎的な大味なラーメンをイメージしていた。イメージとは全く真逆の淡麗系。次回は看板メニューの鴨系に手を出したい。この店に来てよかった。そう思える選択をした自分自身にスタンディングオベーション。