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2017.07.29
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コナン・ドイル(阿部知二訳)『緋色の研究』
~創元推理文庫、1960年~
(Arthur Conan Doyle, A Stude in Scarlet, 1887)


 シャーロック・ホームズ初登場の長編です。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

―――
 軍医として任務につくも、負傷、そして病によりイギリスに帰国したワトスン博士は、ロンドンで下宿を探していた。そのとき、知り合いから、同宿する人を探している人物がいると聞く。それが、シャーロック・ホームズとの出会いになった。
 文学や哲学などの知識は「ゼロ」のホームズだが、たぐいまれな観察力を持ち、雑誌に論説も発表していた。
 警視庁のグレグスンから、事件の知らせを受け取ったホームズは、ワトスンとともに現場に赴く。空き家で、一人の男が死んでいた。外傷はないが、現場には血も落ちており、さらには壁に、Racheという血文字が残されていた。
 現場を調査したホームズは、一定の犯人像を指摘するが、その後、事件は急展開を見せる。
―――

 本当に久しぶりの再読です。20年近くぶりかもしれません。
 島田荘司さんの『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』や、高田崇史さんの『QED ベイカー街の問題』『QED~flumen~ホームズの真実』などで、シャーロック・ホームズシリーズへの関心が高くなってきていたので久々に手に取りましたが、これは面白かったです。
 解説の中島河太郎さんは、「事件そのものについていえば短編構成でこと足りた」と指摘していますが、個人的には本作の後半部分がとても楽しめました。砂漠の中をさまよい、祈りを捧げる男と少女の描写は、とても美しく感じました。
 ホームズの奇矯ぶり、並外れた推理力、そして事件の神秘さも面白いのですが、物語としても、とても素敵だと感じました。
 余談ですが、訳者の阿部知二さんが岡山県出身と知り、より興味がわきました。

 手元においていながら感想を書いていない本の再読を、数年前から重点的にしていますが、これからしばらく海外作家の作品を読んでいこうと思います。





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Last updated  2017.07.29 16:49:30
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