カテゴリ:農苑より
10月26日(日)
雨の降る中、道議会議員の方が当農苑を訪問してくださった。 僕一人でそういう方に説明することは今回が初めてだった。 すべて説明し尽くしたとはいえないが、そして整理して話せたとはいえないが、 最低限、説明するべきことは説明できたと思う。 農哲学院を訪れる人がここ最近増えてきた。 やはり、こんなやり方で、しかも若者が何人もいるということで、いろいろな意味で注目されているのだろう。 今後は益々、いろんな人が訪れることが予想される。 今週は天気があまりすぐれなかった。 その合間を利用してここに置いてあったゴムキャタピラーの小型ユンボを3tダンプに乗せて、名古屋に持っていく事にした。 その後、スコットランドに輸送し、向こうの農苑で使うことになったのだ。 ![]() 畑にはゴムキャタのユンボでは良くないとのことで、あんまり活躍の場がなかったこの小型ユンボ。 輸送前にきれいにきれいに溜まっていた汚れを洗い流してやる。 機械類はすべてにおいてメンテナンスが本当に必要。 今年はそれを嫌というほど味わった。 草刈り機、チェーンソー、エンジンポンプ、トラクター、車、・・・そしてユンボ。 その機械達に愛情を持って接してやることで、彼らはそれに答えてくれる。 逆にぞんざいに扱い続けると彼らはストライキを起こす。 以前、エンジンがかからなくなった草刈り機を直したことがあったが、 それからというものの、この草刈り機との相性が良くなり他の人がかからなくなった時も 不思議と僕がかければ大概、かかったりした。 機械においてもこんな調子なのだから、もちろん人間・植物なんかも同じことだろう。 「今までお疲れ様でした。」 という気持ちで丁寧に洗った。 しかし、活躍の場が少なかったのが残念。寂しい思いをさせてしまったのかもしれない。 来年からはスコットランドの地で大活躍の時がくるだろう。 ダンプもそう。 最初はすぐに何度もバッテリーがあがってどうなるものかと心配したが、 バッテリーを変えてからはすこぶる好調で、やっと使い道もわかってきて、 乗りこなしつつある時期であったので別れるのとなると結構寂しいものだ。 もちろんここにいるよりもスコットランドの方で主役になれると思うので、ダンプにとってはほんとうによかったなと思っている。 ![]() 10月28日(火)正午、 少しみぞれ交じりの中、ユンボを乗せたダンプは出発した。 来るときも福井から同じようにして来たし、先週3tユニックを長距離運転したりと 少しはトラック系の車の運転には慣れてきたので、悪天候にも関わらず、美深→苫小牧→名古屋と比較的スムーズに運ぶことができた。 名古屋にダンプとユンボを置いた翌日には北海道に戻ってきた。 何せやることが山積なのだ。 とはいっても昨日・今日は1泊2日で富良野に農哲学院のメンバーで行って来たりもしたのだが・・・。 やるべきこと、はたくさんある。 しかし、絶対に勘違いしてはいけないことは、 今やっていることが「仕事」ではないということ。 もし「仕事」にしてしまうのならば、例え「かたち」になったとしてもそれは無意味なのだ。 行っている作業が「仕事」ではなくて、生き方そのものでなければならない。 人間としてのあるべき生き方をこういう農作業の実践を通して学ばしてもらっていると思う。 まあ、そんな堅苦しい言い方よりも、 「土に触れているとなにやらワクワクすることがあって、時間の経つのも忘れてしまうなあ。」 とでも言えばいいのだろうか。 内地に帰ってみて感じたことは、北海道はどんなにか恵まれているということ。 そんな場所でこうして土に触れられるということは、 よく考えずとも、どんなに幸せなことであろうか。 by Yasu お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.01.02 21:55:26
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