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カテゴリ:2011ワールドカップ
【ワールドカップ】
カナダ 25―20トンガ ジャパンと同じプールで戦うカナダ―トンガの一戦を見ました。この二か国は“ワールドカップ2勝”を標榜するジャパンにとって最大のライバルです。試合前はランキング上位のトンガがパワーでカナダをねじ伏せるかと思われていましたが、ふたを開けてみるとカナダが粘り強いディフェンスで勝利をもぎ取りました! トンガは前節ニュージーランド戦から大きくメンバーを変更して臨んだこのゲーム。アタックのテンポが上がりませんでした。一つは自分たちのセットプレーからのアタックでゲインが切れなかったこと。もう一つはいいアタックが自陣ばかりで、カナダにプレッシャーを与えられなかったことが原因だと思います。 メンバーが変わったこともありますが、フィジカル的にずば抜けたプレーヤーがおらず、終始苦しい戦いでした。元々ストラクチャがしっかりしているチームではありませんから、局面を打開するのは難しかった。試合開始から大きくボールを動かしましたが、そこでミスを連発してしまいました。 カナダのディフェンスを見る限り、ラインでのプレッシャーは弱く、アングルチェンジに対してもあまり対応できていなかったように感じました。ですから、ラインを深く、大きくボールを動かすアタックは相手のドリフトに流されてしまいました。浅くチャンネル2付近でゲインを切るアタックが有効だったのではないでしょうか。 個人のスピードでは優っている選手が多かっただけに、もったいない戦いでした。ジャパンもトンガを相手に戦うときはエリアをしっかり取ることでしょう。キックカウンターも整備されておらず、ターンオーバーのチャンスがあるように思います。 一方、勝利を収めたカナダは素晴らしいゲームをしました。この一戦に非常にいい準備ができていたように感じます。ディフェンスではタックル自体がすごく強い感じはしませんが、タックラーのリアクションが速く、ブレイクダウンへもしぶといプレッシャーをかけ続けていました。 想像していたより、フィジカルレベルが高い。後半60分過ぎの相手のキックに対して、CTBをはじめ、外のプレーヤーがスプリントで戻れるフィットネスを持っています。ジャパンがワールドカップ前の壮行試合で勝利した(20-14)アメリカよりチーム力は上ではないでしょうか。ジャパンはカナダと戦うのは最終戦。ですので、チームのコンディションをどちらが保てるか、でしょう。 いよいよ今日は、ジャパン―ニュージーランド戦。楽しみです。相手はほとんどベストメンバーです。世界一のチームと戦える、しかもアウェイで!こんなすごいチャンスはないですから、思いっきり暴れてほしいです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 16, 2011 09:00:38 AM
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