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カテゴリ:2011ワールドカップ
【ワールドカップ】
ニュージーランド 37-17 フランス ニュージーランドラグビー炸裂! 得意のアンストラクチャからフランスDFを切り裂くと、セットプレーからも加点。ああなると今のニュージーランドは止められません!特にフランスが十八番としていた「スクラム、モール」でも圧倒。フランスとしては組み立てが非常に難しいゲームでした。 世界のラグビーはすごいですね。横の動きもですが、縦に出たり戻ったり。この立体的な動作の速さが日本国内との一番の差でしょうか。もう、ほとんどがスプリント。選手に求められるフィジカルもどんどん進化していることを感じます。 フランスが難しかったのは、起点としていたスクラム、モールを失ったこと。現在のフランスはアンストラクチャから湧き出るようなサポートプレーとランアタックでボールを運ぶチームではなく、しっかりしたセットプレーから得点するストラクチャチーム。得点レンジは、今までのフランスラグビーでは最も狭いのではないかと思います。 広いラインでのアタックは足で勝るニュージーランドにことごとく潰されてしまいました。9番からのフェーズを用意していますが、その後のバックスアタックで前に出られず苦しい戦いが続いています。この9番からのフェーズが果たしてフランスラグビーに適しているのか。 広いラインはリスキーですが、サイズのあるバックス陣の真後ろからFWを縦サポートさせるのはどうでしょう。フランスのバックスはサイズがあるので、そこでズラし、FWを走り込ませる。今のフランスのアタックは、世界の主流ではありますが、フランスに限ってはFWとBKの分離を生んでいるように見えます。独自性でアタック! ・・・か、割り切るか、ですね。ハイパントとモール、ブレイクダウンにプレッシャーをかけ、地道にモールを押し切れるエリアに入っていく。相手の苦し紛れのキックにはドロップゴール。まるで南アフリカのような戦法ですが、トーナメントに入れば、3点の持つ意味は格段に違ってくるはずです。エリアとブレイクダウンと得点、時間でプレッシャーをかける。 ワールドカップのプール戦の戦いは、最終的な順位と全く関係がないことを過去の結果が物語っています。腹を括ったフランスは怖い存在になります。順当にいけば、準々決勝でイングランド、準決勝はウェールズ―アイルランドの勝者との対戦ですから一気に駆け上がる可能性は十分にあります。 ニュージーランドはこの大会別次元の破壊力を見せつけています。過去の大会と大きく違うのはFWのタフさ。FWだけで相手の戦略を狂わせてしまう力を持っています。BKに怪我人が出ているのは気がかりですが、カーターが健在であれば、大崩れはなさそう。ブレイクダウンにプレッシャーをかけられ、ディフェンスラインにラッシュを食らうような展開になった時、そこが唯一の壁のように思います。 いや~、生で見てみたかったなあ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 26, 2011 09:30:40 AM
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