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Oct 9, 2011
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カテゴリ:2011ワールドカップ
 ワールドカップ準々決勝はえらいことになりました!
 オーストラリアを破り、プール1位通過したアイルランドがいいところなくウェールズに10-22で敗戦。“今大会一冴えないチーム”フランスが圧倒的なゲームメイクでイングランドに19-12で完勝「してしまった」のです!これだから勝負事は分かりませんね。

 フランス―イングランドのゲームメイクについて触れましょう。(試合を見ていない方には想像つきにくく、面白くないかもしれません)。ビッグゲームでは「エリア、得点、時間」が精神的なプレッシャーとなります。

 まず、試合の入りでは「自チームの先制点」がほしいところ。3点でもかまわないと思います。とにかくリードされていても、自分のチームのスコアが大切。そのためには事前に「セーフティリードは何点か」を確認しておくことが必要です。

 【3分】イングランドは試合開始から怒涛のアタック!ハイパントからカウンターラック、そこからこれでもかと継続を図りますが得点には至りません。キックからのカウンターではそのポイントの後方にスペースができている可能性が高い。あそこは「イケイケ」の中、冷静に9番から低い弾道のパントを挙げてもよかったと思います。「エリアでの追い詰め」です。

 【22分】フランスがこの試合初トライ!11-0とイングランドを引き離します。ここで大切なのはセーフティリードをイングランドが何点かととらえていたか。3点取れば11-3,8点差。試合は振り出してす。僕は22点をセーフティリードと考えます。つまり、その点差まではリードしようがされようが「0-0と一緒」なのです。ですから、自チームの先制点を入れること。これが重要だったはず。であれば、違ったゲーム運びがあったはずです。

 この日のターニングポイントはフランスが不要なペナルティを全く犯さなかったこと、イングランドがラインアウトを獲得できなかったことです。

 【25分】イングランドはトライを狙い、執拗にアタックを繰り返しますが、サポートが遅く(順目にサポートするのではなくゾーンを攻めるアタックスタイルで戦っていたと思います)、どのエリアでもミスで終わってしまいます。大切なのは敵陣に「居座り」、エリアでプレッシャーをかけることだったと思います。そこから失点、16-0で前半を折り返します。

 ここで大切なのは立ちあがりに「後半の先制点」を挙げることです。僕の経験則でいうと、後半開始10分に得点できたチームの勝率は非常に高い。16-0はまだまだフランスからするとセーフティリードではないはず。イングランドは中盤からハイパントを挙げるべきでした。何故なら、この日フランスが「DFでミスする確率vsハイパントキャッチでミスする確率」を考えると、圧倒的に後者が勝っていたからです。

 【41分】フランスは中盤のスクラムから連続アタック。16-0をセーフティリードと考え、イングランドの息の根を止めようとしたのか、それとも行け行けムードがチームにあったのか。結末は攻めあぐねて9番がダイレクトタッチ。鉄壁だったフランスのゲームメイクに、イングランドが付け入る隙が見えてきます。

 【55分】イングランドがついにトライを奪い返します。16-7。追いかける立場の優位性を考えれば試合はほぼ振り出し。フランスのゲームメイクが唯一ぼやけた時間帯でした。

 【68分】難しい判断だったのが自陣ゴール前スクラムからのイングランドの判断。思い切って勝負に出ますが、我慢してエリアを稼ぎ、ペナルティを決め16-10と得点でプレッシャーをかけるべきだったと思います。結果論ですが、ターンオーバーからボールを支配され、ドロップゴールで19-7。勝負ありました。

 そこからイングランドが1トライ返して19-12で試合終了。フランス快心のゲームメイクでした。試合をしていると、いくつもの弱い自分との葛藤に出会います。それは“私欲”との戦いと言い換えられるかもしれません。そこでいかに辛抱できるか、挑戦できるか。やはりグラウンドにはその人の人生全てが投影されますね。だから見ている人が熱狂し、感動するのだと思います。





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Last updated  Oct 9, 2011 09:00:36 AM
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