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2012.02.25
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別のSF長編と関連があると言う京極夏彦の短編を読んだ。

○ストーリー
戦争から戻り,印刷会社の版組みをしている男は,〈鬼〉という存在にこだわっている。〈鬼〉と〈ヒト〉そして,〈鬼〉と〈妖怪〉を分けるものは何なのか?男は徐々に,終戦間近のビルマで起きたことを思い出す。だがそれは・・・

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主人公の名前を知ったときから,ある事実は分かってしまった。ネタバレの状態で読み始めることになったのだが,それでつまらない,ということは無かった。

高田崇史の唱える〈被征服民=鬼〉とも少し異なり,鯨統一郎の唱える〈○殺し=鬼〉とも異なる,京極夏彦の〈鬼〉への考え方がゆっくりと語られる。作品の登場人物たちの会話を通じてそれが伝えられるので,噛み砕いて分かりやすい。

最初は戦時中の事件がテーマだと思っていたが,徐々に緊張感が高まり,あるどす黒い疑問を抱えたまま作品は終わる。

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長編ではその事件の概略だけが伝えられているので,少しも怖いという感情は生まれなかったが,こうしてそれだけをしっかりと語られると,じんわりと別の恐怖を感じさせられてしまう。

これまで京極夏彦の作品は少ししか読んでいないが,やはり世間の評判どおり面白い。文章も構成もしっかりしているし,歴史ミステリーならぬ歴史ホラーとしては,十分楽しめることが理解できた。

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今回は,特別に短編集の1編だけを読んだ。

京極夏彦の長編はどれもあまりにも長いので,どうしても敬遠してしまう。少し落ち着いてから文庫版で読むかなあ?








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Last updated  2012.02.26 18:41:50
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