先日来店されたお客様の症状です。
咳やくしゃみをすると肩がら腕にかけて痛く、上を向くと首に痛みが出るとの事です。この方は、上部胸椎の歪みと肩甲骨の動きが悪かったため、これを調整したのですが、まだ症状は改善しません。
いろいろ探って、たどり着いたのが
頚椎5番でした。ここを指で押さえて上を向いてもらうとだいぶ楽になりました。では、頚椎5番が動くと痛みが発生するかというと必ずしもそうではありません。振り向いたり、横に倒したりしても、頚椎5番は動きますが、この時は痛みはありません。痛みが発生するのは、骨の間にある椎間板が圧迫される時に発生している様子でした。くしゃみや咳というのは、椎間板の内圧が高まり、外へ向かっての圧力が高まります。その時に、ヘルニアがあると圧力の高まった椎間板にヘルニアが押され、それが神経を押さえて痛みが発生するのです。
つまりこの方は、頚椎ヘルニアかもしれないのです。私は医者ではありませんので診断はできません。ですから、医者でのMRI等の検査をおすすめしました。
下の図は、首から出ている神経が支配している領域です。C5というのは頚椎5番です。ですから、首での神経圧迫は、そこから出ている神経の支配領域である、肩の痛みとなるのです。