真田の里九度山を巡る(6)
丹生官省符神社から町石道を少し進むと、急な石段が見えてきます。その石段の上には、弘法大師(空海)ゆかりの建物が静かに佇んでいました。【紙游苑】ここでは、弘法大師が伝授したと言い伝えられている高野紙の紙すき体験をすることができるそうです。様々な和紙工芸品も展示されています。弘法大師伝授ということですが、中国伝来ということになるのでしょうか。紙游苑のすぐとなりに山門があります。弘法大師ゆかりのお寺です。【勝利寺】ここ勝利寺は、弘法大師厄除観音を祀るお寺で、高野表参道の玄関口で、貴族や武士から庶民までの宿泊者や参拝者で賑わったと伝わっています。急な石段を下りた後は、高野山町石道に戻ります。ここからは、本格的に山登りの雰囲気になっていきます。3kmほど登ってみました。途中、高野山への道しるべ「町石」がありました。道沿いには柿畑が見事に広がっています。平安時代より天皇から庶民までが、それぞれにいろいろな思いを背負って高野山目指しこの、町石道を登ったのでしょう。まさに、歴史が踏み込まれた古道ということですね。