美味しいワインと出会う旅

前座に店からのサービスで登場したグリーン・ポイント

残暑が厳しく暑い日だったのでとても美味しく頂きました。ちょいと何時もより泡が弱い様です。冷やし過ぎか、ロットの問題か・・まあ何時も安定しているのですが・・・

ペンフォールド・BIN28・カリムナ・シラーズ　１９９６

写真は2001年ですが、実際に飲んだのは1996年です。2本あって間違えて2001年の写真を撮ってしまいまいた。

バロッサ・ヴァレーの有名なブドウ畑「カリムナ」の名前冠したワイン。BINとは元々仕込みのロットナンバー。

ぶどう産地：マクラーレンヴェール、ラングホーン・クリーク、バロッサ・ヴァレー
熟成   アメリカンオークで12ヶ月

何と11年の歳月を如何過ごして来たのだろうか・・全くと言って熟成も老化もしていないように感じさせる。色は深い濃いガーネット、香りは青臭い葡萄の茎の匂いが微妙に残る、丁子、グローブの香りが強烈でプラムや洋酒に漬け込んだサクランボの香りが漂う。味はしっかりとしたタンニンと酸が元気にしている。オリが沢山出ているのだからタンニンは相当減っているはず、と言う事は6年前に飲んでいたらエグミを感じるレベルで苦いワインだったのだろう。果実味濃厚でビターチョコレートの風味が口に残る。力強いワインだ。

ピーターレーマン　エイトソングス シラーズ 1996

バロッサ・ヴァレーに拘ってよいワインを産するピーターレーマンの上級ワイン。

エイトソングス・シラーズはバロッサ・ヴァレーの樹齢150年の老木を使用、ピーターレーマンのもう一つのプレミアム・ワインのストーンウェルがアメリカンオーク熟成に対して、こちらはフレンチオークでの熟成。名前は幽閉された部屋でおもちゃのピアノを引いていた英国王ジョージを題材にしたオペラにちなんでつけられた。名前にちなんで１ケース8本入り。

色は濃い濃いガーネット、丁子・グローブの香りが支配的でプラム、甘草の香りがする。味わいは実にリッチでまろやか、良く熟成したマイルドなワインだ。個人的にはとても好きなワインでまた買って飲んでみたい味わい。11年の熟成でタンニンが減って角が落ちて丸みが出てきている、酸も上手に溶け合っている。果実味が豊富で軽い甘味を感じる。フレンチオークの効果でエレガントなワインに仕上がっている。今飲み頃に一期目の頂点と思われる。10年後楽しみなワインだ。パーカーが93点を付けた理由が良く判る良質なプレミアムワインだ。 

エルダートン　コマンド・シラーズ　1996

このワインはエルダートンが所有する バロッサの100年以上の老木から収穫された葡萄を100％使用して造られています。オープン発酵槽で発酵させ、3年間アメリカン及びフレンチオーク樽でじっくり熟成させます。その後さらに12ヶ月瓶内熟成させます。

実に濃い紫がかったガーネット色、丁子・グローブの香り、ブラックベリー、トースト、焦げた香りがする。実にパワフル、筋肉質なワインだ。正にコマンド　特殊攻撃部隊の様なワインだ。このワインもパーカー93点と高得点。私の感じでは力があってまだ若いのだと思う、年相応な熟成感がまだ無い、後5年はしないと柔らかくなって来ない・・10年かも知れない。とにかく十分過ぎるエキス分を持っている。圧倒的な果実味とタンニンまだまだ先が楽しみなワインだ。