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カテゴリ:ワイン会
Grigio - 2011 White Pinot 2011 Rose 2011 Pinot Noir Chardonnay 2009 Magnum Chardonnay 2006 Pinot Noir 2009 Magnum Pinot Noir 2006
岩瀬シェフのディナーメニュー サラダシャルキュティエール 豚足、豚舌、パテドカンパーニュ、自家製ベーコン、トマト タスマニアサーモンのブリオッシュ包み焼 オーストラリア産プレミアムラムモモ肉のロースト 無花果のタルト クレームシャンテリー
オーストラリア:ビクトリア州 所在地: マセドン・レンジズ プレス評価、ジャンシス・ロビンソン:オーストラリアのベスト・ピノ・ノワール ジェームズ・ハリデー:ベスト・オーストラリアン・シャルドネ
フィネス、エレガンス、繊細さ、魅惑的な果実味、これらがカーリー・フラットのワインの特徴です。ブルゴーニュへの深い愛と知識を持ったオーナーであるフィリップとジェニ・モラハンは、オーストラリアでピノ・ノワールとシャルドネを育てる適切な場所として冷涼なマセドン・レンジズを選択するまでに、18ヶ月にも渡る調査を行いました。彼らは1992年から植樹を始め、1998年には別な場所で初めてワインを造り、そして2002年に地下に樽貯蔵室を備えた複数階からなる自分たちのワイナリーを完成させました。そのため、ワインを重力によって移動することができます。
カーリー・フラットの哲学は、偉大なワインはブドウ畑で造られるということです。それ故に、場所や土壌の選択、またそれに続くクローンや仕立て法、作業の手法などの全てのことに対して非常に慎重に熟考を重ね、執拗なほどに調査を行っています。2008年以降、カーリー・フラットはビオディナミの指針に従っており、そのワインはより複雑でフィネスを持ったワインへと変化を遂げています。
醸造所では、彼らの哲学は出来るだけ人為的介入を避けることと言えます。しかし実際は、畑の本質が最大にかつ見事に表現されるように、醸造のそれぞれのステージで注意深く意思決定がなされています。人手がなくマーケティングにまで手が回らないので、彼らのワインの評判は、意図的に評論家に試飲してもらったりすることによってではなく、口コミだったり、流行の先端のソムリエに選ばれたりしたために上がっていきました。現在では、彼らはオーストラリアの最高のピノとシャルドネの生産者の一人として認められています。
「ソウルの審判」、オーストラリア勢がフランス勢を圧倒 ソウルにオープンしたワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」で「ソウルの審判」と題したオーストラリアとフランスのワインをブラインド・テイスティングする試飲会が開かれ、オーストラリア勢がフランス産を圧倒した。 1976年のパリ対決にならって、韓国内で調達できるオーストラリアとフランスの有名ワインを対決させた。ゲストにはパリ対決を主宰したスティー ヴン・スパリュア氏と、オーストラリア育ちで東京在住のネッド・グッドウィンMWが出席。審査員はソウル市内の一流レストランのソムリエやワイン・ジャー ナリストら計26人。 試飲はピノ・ノワール2種、カベルネ・ブレンド2種、シラー/シラーズ2種の計6種類。ブドウ品種と、片方がオーストラリアで片方がフランスとい うことのみ知らせて、ブラインドで試飲した。20点方式で、26人の審査員が付けた得点合計はすべての品種で、オーストラリアが勝利した。 ピノ・ノワールは「カーリー・フラット マセドン・レンジ 2006」が385.5点で、「シャトー・ド・ラ・トゥール クロ・ド・ヴージョ 2006」の364.5点を上回った。カベルネ・ブレンドは「カレン マーガレット・リヴァー ダイアナ・マドレーヌ カベルネ・メルロー 2004」が 377点で、シャトー・コス・デストゥルネル2002の363.7点をしのいだ。シラーズは、「クロナキラ キャンベラ シラーズ・ヴィオニエ 2005」の401点が「ギガル コート・ロティ シャトー・ダンピュイ 2005」の394.5点にまさった。 スパリュア氏とグッドウィンMWの評価はそれぞれ以下の通り。オーストラリア勢が優勢だった。 クロ・ド・ヴージョ(17.5点/15点)、カーリー・フラット(18点/16点)。シャトー・コス・デストゥルネル(16点/16点)、カレン(18点/ 18.5点)。クロナキラ(16.5点/16点)、コート・ロティ(16.5点/17点)。 (2011年5月17日 読売新聞)
豪ピノにぶっ飛んだ カーリー・フラット 持ち寄りのブラインド飲み会。サプライズがなければ面白くない。私はあまり旧世界のワインは選ばない。今回は、今年最も驚いたピノ・ノワール。豪ビクトリア州マセドン・レンジズの生産者カーリー・フラットに決めた。感動のあまり、先週は休暇をとって、現地を訪ねたばかりだ。 オーナーのフィリップ・モラハンに会って、あいさつした。 「I was blown away with your Pinot」 ニール・ヤングの名曲「ライク・ア・ハリケーン」の一節が、思い浮かんだのだ。フィリップには通じなかった。評論家のロバート・パーカーがコメントに使っているのを読んだ気がするが......米国には輸出していないから、パーカーを意識していないようだ。英国のジャンシス・ロビンソンMWは絶賛している。日本では、ネッド・グッドウィンMWや大橋健一氏が紹介している。 色は淡く、鮮やかなルビー。生き生きした酸とチャーミングな果実。ピュアで透明感がある。ブルーベリー、小さな赤いベリーの香り。バイオダイナミックスに由来する自然な味わい。一貫性があって、きれいに伸びる余韻。イメージで言えば、ヴォルネイのプルミエクリュ。アルコール度は13%におさまっている。 予想通り、産地がわかった参加者はいなかった。ビオディナミ、新世界までは想像がついても、その先はマスター・オブ・ワイン並みの知識と能力が求められる。 マセドン・レンジズは寒い。オーストラリアで最も冷涼な産地の一つだ。メルボルンから北に約40分。大陸性気候の影響が強い。標高は560メートル。5月は北半球の秋に当たるが、最高気温は15度前後だった。冷たい雨が降っていた。 作柄の話をしていても、「2011年は寒くて、雨がちだった」「霜害対策が欠かせない」......ブルゴーニュかシャンパーニュなのではないかと思った。その冷涼な気候に、伝統的なブルゴーニュのワイン造り(一部は全房発酵)を組み合わせると、ここのワインができる。デビュー・ヴィンテージは1998年だ。 世界は広い。オーストラリアの南端で、こんなにすごいピノが造られているとは。ヴォーヌ・ロマネのリューディを覚えるのもいいが、カーリー・フラットの存在を知る方が、グローバルにワインを理解するうえでは大切だろう。シャルドネもすごい。米国に輸出されていなくてよかった。 (2012年5月21日 読売新聞) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/05/27 10:17:26 PM
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