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Ryu-chan6708

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2009.04.20
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カテゴリ:歴史


                      
昭和のエートス   

:この本の後のほうで、「隠居の楽しみ」という短いエッセイがある。
  これが引っ掛かったね。
   そこでは、筆者と80歳代の吉本隆明氏と対談したときの感想を書いている。
   この対談で、吉本氏は「うまく老いる仕方を日本人は忘れた」と言っていたという。
   吉本氏は「老いる仕方」を知っていた最後の世代は谷崎潤一郎川端康成まであって、それ以降は、精神的な深化と身体性の不随意の間を調和させる術が文化としてもう継承されていないという。

A氏:簡単に言えば、昔は「人生50年」だったのが、最近は「人生80年」と長生きになり、体は老化するが、精神活動は衰えないということかね。
  そのアンバランスは、日本人にとっては歴史上、初めての経験ということになるんだね。
  長寿社会が産んだ新しい問題だね。

私:日本には、「老いる仕方」の文化として「隠居」というのがあったね。
  歌舞伎では「襲名」があった。
  若手が「襲名」すると、それなりの自覚と責任をもって成長する。
  「襲名」して「隠居」するほうは、「隠居名」を名乗る。
   伝統を次世代に伝承して、その「しがらみ」から離れた第2の人生に新境地を見出すわけだね。
  そういう「老いる仕方」があったわけだね。
  定年制もそうだろうね。
  聖路加病院の理事長の日野原重明氏は、今年、98歳だが、健在。
  養老孟司氏は東大を退官したときに見た空は新鮮だったとうね。
  こういう人たちは例外的な存在だね。

A氏:30年位前かね。
  企業で、定年後の自立を支援するプログラム支援がよく流行ったね。
   これなど、定年後のことまで、企業がマニュアル化するというのは、真の「自立した老後」ではないのではないの?
 定年後も「会社離れ」をしないことになるね。

:俺は、転居とともに、高度成長、経済成長でしみついた消費癖、浪費癖から脱却した子供の頃の「つつましい」生活にもどった「老いる仕方」をしたいと思うね。

A氏:俺が知っている中堅企業の社長は、84歳だが、もう片耳が聞こえないが、元気で第一線で活躍している。
  社長業は30年くらいやっているが、何回も経営危機を乗り越えて来た。
  今回の不況でも健在だね。
  ワンマンタイプだね。
  後継者が育っていないのが、心配だね。

:今回の不況で、トップ交替する企業も多いが、「老いる仕方」も企業経営に関係してくるようだね。
  定年制も日本の歴史はじまって以来の老齢化社内に対応して、見直すべきかもしれないね。
 「老いの仕方」の観点からね。

 

 






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Last updated  2009.04.20 12:03:53
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