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[DVDソフト] ヒトラー ~最期の12日間~ スタンダード・エディション 監督 オリヴァー・ヒルシュピーゲル 録画で鑑賞 少しあらすじ 1945年4月、ソ連の猛攻を受けるベルリンの地下要塞でヒトラー総統(ブルーノ・ガンツ)は部下に無理難題を押しつけていた。戦況はすでに誰の目にも絶望的だったが、総統に意見するものはほとんどいない。秘書ユンゲ(アレクサンドラ・マリア・ラーラ)は最悪の事態になった時には総統とともに死ぬことを望み、毒薬を受け取る。 ソ連軍が迫る中、要塞で愛人エヴァと結婚したヒトラーは降伏を拒否し自殺する。 感想 1942年にヒトラーの秘書として採用されたユンゲの手記を基にしているということで、とても興味深く、2時間半という時間の長さを感じさせない。 ヒトラーは明らかに錯乱している。そして幹部の多くもそれに気がついている。ヒトラーが作戦を指示するが、すでに部隊は図上にしか存在しない。国民の犠牲も眼中にはない。彼らが守ろうとしたのは第三帝国という幻に過ぎなかったということか。 狂気と言えばそれまでだが、それによって命運を決められるのは国民である。しかしヒトラーもゲッペルスも、それを選んだのは国民自身だと居直る。確かに選挙でナチスを支持したのは国民である。 そのことも含め本作は、ヒトラーだけに責任を負わせるのではなく、その周辺の幹部や国民にも責任の一端はあるということを指摘しているようだが、ここは賛否が分かれるだろう。 でも、ヒトラーやナチスを描いた作品はいくつもあるわけで、その中のひとつとして受け止めれば良いと私は思う。 大切なのは、同じ間違いを繰り返してはならないということ。 ヒトラーの錯乱、ゲッペルスやその妻の異常な忠誠心、エヴァの異様な軽薄さ、などが印象的。 ユンゲを演じたアレクサンドラ・マリア・ラーラが美しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.08 09:55:22
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