カテゴリ:書評・読書メモ
【送料無料】読書の技法 [ 佐藤優 ] 佐藤優「読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門」 東洋経済新報社 2012年刊 ≪正しい読書術を身につければ、人生を2倍、3倍豊かにすることができる。 読書によって、数十人分の経験を身につけることができる。≫ ≪人間が一生の間に読むことができる本の数はたいしてないのである。 この熟読する本をいかに絞り込むかということが読書術の要諦なのである。≫ ≪・・速読術は、・・読む必要のない本を排除するために必要なのである。≫ 「速読」のためには、「熟読」が必要。 「熟読」によって、基礎知識を身につけて初めて「速読」ができるようになる。 また、基礎知識は、「熟読」によってしか身につけることはできない。 そして、多くの人にとって、高校レベルの基礎知識が欠落している。 だから、高校レベルの教科書、参考書をきちんと身につけることが必要になる。 世界史、日本史、政治、経済、国語、数学の6科目の学び直し方は、具体的で明確・・ まさに目からうろこが落ちる思いです。 一番大切なのは、国語。 出口汪さん曰く、 ≪「現代文というのは、君たちの論理的思考能力を問う教科です。」≫ だから、 ≪「現代文は数学とまったく一緒なんです。 数学は、論理を記号や数字を使って表すもの。 それに対して、「論理」を日本語によって表したのが現代文の「評論」です。≫ ≪重要なことは、知識の断片ではなく、自分の中にある知識を用いて、 現実の出来事を説明できるようになることだ。 そうでなくては、本物の知識が身についたとは言えない。≫ ≪熟読法の要諦は、同じ本を3回読むことである。≫ ≪基本書は、最低3回読む。 第1回目は線を引きながらの通読、 第2回目はノートに重要箇所の抜き書き、 そして最後に再度通読する。≫ ≪歴史を勉強するのは、その知識を現在に結びつけ、有効に活用するためだ。 それだから、歴史の勉強は必然的に政治に結びつく。≫ 歴史小説で、ある時代に関する興味の動機づけを得るのは大いに結構だが、 それを史実として認識することの危険性を指摘します。 『岩波講座 世界史』(全31巻)、『岩波講座 日本歴史』(全23巻)を通読したい 気持ちになりますが、まずは基礎知識固め・・急がば回れ。 早速、読んでみたいもの・・ 大城立裕『小説 琉球処分(上)(下)』(講談社文庫) 大井正・寺沢恒信『世界十五大哲学』 青木裕司『NEW青木世界史B講義の実況中継 (1)~(5)』(The live lecture series) 佐藤次高・木村靖二・岸本美緒『詳説 世界史B 改訂版』 石井栄二・編『書きこみ教科書詳説世界史 世界史B』 鈴木敏彦『ナビゲーター世界史B』 (1)~(4) <目次> 【第I部 本はどう読むか】 第1章 多読の技法――筆者はいかにして大量の本を読みこなすようになったか 第2章 熟読の技法――基本書をどう読みこなすか 第3章 速読の技法――「超速読」と「普通の速読」 第4章 読書ノートの作り方――記憶を定着させる抜き書きとコメント 【第II部 何を読めばいいか】 第5章 教科書と学習参考書を使いこなす――知識の欠損部分をどう見つけ、補うか 【世界史】【日本史】【政治】【経済】【国語】【数学】 第6章 小説や漫画の読み方 【第III部 本はいつ、どこで読むか】 第7章 時間を圧縮する技法――時間帯と場所を使い分ける 【特別付録】本書に登場する書籍リスト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.09.22 12:23:31
コメント(0) | コメントを書く
[書評・読書メモ] カテゴリの最新記事
|
|