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2017.01.30
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GRIT(グリット) 平凡でも一流になれる「やり抜く力」

リンダ・キャプラン・セイラー、ロブン・コヴァル

訳 三木 俊哉

日経BP社

2016年刊




 頭の良さよりも、わずかな我慢のほうが価値がある(オランダの諺)



 人生において、生まれつきの能力や才能や知性よりもはるかに重要な要因は、

 情熱や忍耐である。

 本当の意味でやりに抜いた人、「グリット(GRIT)」を備えた人である。


 世の中、才能ばかりが過大評価されているが、

 才能というものは、一貫して正しい方法を使わないかぎり発揮されることはない。

 必要とされる労力、ハードワークを注ぎ込まないかぎり、成果は出ない。





≪グリットとは、たとえ最悪の状況下でもがき苦しんでいても、

 強い覚悟をもって戦い抜き、迷わずリスクをとり、目標に向かって一直線に進み、

 難局を乗り越え、最後までやり遂げる情熱と忍耐を発揮した、その成果である。≫


 何度ダメ出しされても、何度やり直しを命じられても、めげずに立ち直る能力である。



≪おそらくグリットの良さは、生まれつきのものではないことだろう。

 グリットは学習によって獲得できる。≫

≪それは後天的に身につけられる特性であり、正しい訓練、経験、練習を積めば

 学習できるスキルなのだ。≫



 「グリット(GRIT)」は、4つの重要な要素に分解できる。

1.度胸(Guts)

 困難に挑み、逆境にたじろがない勇気。

 勇気と度胸、それは自信をもって計算ずくのリスクを取り、
 (無謀ではなく)大胆不敵になるための必須要件である。

2.復元力(Resilience)

 失敗し、挫折を経験したとしても、立ち直る力。

 失敗や障害や逆境にめげることなく、意欲と集中力を維持する力。
 
3.自発性(Initiative)

 グリットを動かし、前へ進める力。

4.執念(Tenacity)

 どんなことがあっても目標に集中し続ける能力のこと。
 

 「度胸」「復元力」「自発性」「執念」を利用できれば、

潜在能力を発揮することができるようなる。
 

 これまでのガンバリズム、ハードワークとGRITとの違いは、

 復元力(Resilience)にあると思います。

 障害に直面しても頑なに抵抗せず、変化に順応できると信じて柔軟に受け流すという

 柔軟性や順応性の点です。
 

 「復元力」が重要なのは、人は失敗から多くを学ぶことができるから。

 「失敗は見識を生む強い力である」(アルバート・O・ハーシュマン)

 「復元力」を含むグリットによって、私たちは「失敗という宝物」を受け取ることができるようになる。






 アンジェラ・ダックワースの研究によると、

 IQとグリットの間には、マイナスの相関がある。

 IQが高い人はあまり努力をせずに目標を達成してきたので、

 歯が立たない課題に直面すると、IQが低い人よりさっさとあきらめる傾向が強かった。

 IQが比較的低い人はそれを補うため、もっとグリットを強化して問題解決に挑んでいた。


 生まれ持った知性や才能は、人生や仕事の早い段階で有利に働いたかもしれないが、

 その後の成功を保証するものではない。

 生まれ持った知性や才能より、グリットこそが人生の成功を占うのにふさわしいのは、

 グリットが人格の証(あかし)になるからである。

 人格は、体験によってつくられる。

 他人との接触、人生のさまざまな山谷、そしてそれらへの反応の仕方によって

 人格は形作られるから。



 ハードワークによる報酬だけでなく、

 ハードワークそのものが幸福をもたらす。

 これは「幸福の逆説」と呼ばれるもので、

 幸福は目指して得られるものではなく、

 「無私の大義」に身を捧げるとき得られる副産物ともいえる。




○GRITのドリル 

1、やるべきことを片付ける

 やってしまいたいことの一覧を作り、その週のうちに最低一つ、必ずやり遂げるようにsる。

 1か月かけて、リスト上の仕事をすべて終わらせる。

 課題を克服するためには、新しいことを学ばざるを得ない。
 
 すると、自分の能力は不変ではなく、もっと伸ばせることがわかる。

2.30分余計にがんばる

 仕事であれ、目標達成やスキル獲得であれ、あと30分余分にがんばることで、

 自分でも驚くほど効果が出るものだ。


3.リジェクション・セラピー

 ゲームのルールはたったひとつ、毎日誰かに拒絶され「なければならない」というもの。

 不合理な不安や恐怖がわれわれの暮らしをいかに支配・制限しているかを知ってもらう」ことにある。

 拒絶のおかげで、コミュニケーションや交渉が上手になる。

 また、拒絶されたときにいつも感じていた痛みは爽快な解放感に代わり、

 さらに大きなリスクをとれるようになる。

 行動を起こさなかった後悔と、拒絶との間には、大きな違いがある。

 拒絶とは、飛び立ったものの撃ち落され、それでもどうにか生き残ることなのに対し、

 後悔とは、そもそも飛び立ちさえしないことである。 


4.下手に待たない

 計画を立てるのはよいが、すべての条件が完璧に整うまで待っていてはチャンスをつかめない。

 「まだだ」と思っているうちに、やる気・活力が衰えてしまう。

 「まだだ」を克服し、明日に向けていま何ができるかを考える。





<目次>
第1章 なぜ「グリット」が大切なのか 
第2章「才能」という神話
第3章 夢を捨て去れ
第4章 安全ネットなしで 
第5章 ウェイトトレーニング=待つトレーニング
第6章 竹のようにしなやかに
第7章 期限は無限 
第8章 グリットは善をめざす





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最終更新日  2017.01.30 21:09:27
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