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カテゴリ:震災、原発事故
「放射能は完全にブロックされている」、「コントロール下にある」 IOC総会における首相発言に数多くの批判が出されていますが、何といっても重みのあるのは小出裕章氏の発言でしょう。 「ほとほと呆れました。一体何を根拠にコントロールできていると言っているのでしょうか。冗談ではありません。福島原発は今、人類が初めて遭遇する困難に直面していて、想像を絶する状況が進行しているのです。(・・・)」 「そもそも、原発政策を推し進めてきた自民党政権は、原発を安全だと説明してきたが、安全神話は事故で崩れた。それなのに『コントロール』なんて、よく言えたもので、本当に恥知らずです。」 普段は温厚な小出氏の憤りがよく伝わってきます。 「対策に責任を持つ」という意思表示はともかく、いい加減なことは言わないでいただきたいですね。 このたびだけでなく、首相発言には呆れることがしばしばあります。例えば、衆議院議員選挙直後の首相発言(「事故を起こした(東京電力福島)第一原発のものとは全然違う原発」の新規建設にに含みを持たせた発言)にも呆れました。 原発事故を回避する最大の好機を投げ捨てた責任者があまりにいいかげんなことを言っているのではないか、ということで、私も2013年1月3日に批判記事を公開しています。 〔恥知らずといえば、原発事故の処理どころか原因解明さえ充分行われていない(地震の揺れによる事故への影響が解明されていない)状況のまま、日本の原発を海外に売り込むというのも相当恥知らずだと思いますが・・・。〕 さて、そもそもこのたび五輪招致をめぐって欧州メディアからの批判が噴出した背景には、「東京電力の破綻処理を回避して、汚染水や事故処理の問題について東電任せにしたまま放置してきた問題」があります。 確かに、遅まきながら解決に向けて(国際社会の監視も受けつつ)政府が本気で取り組んでいくというのは歓迎すべきことでしょうが、筋道としては「東京電力の破綻処理」が前提になります。そのことに全く触れないというのも、首相としては無責任ではないでしょうか。 それに関する河野太郎氏の見解(政府は汚染水問題の対応に国費を投入するんだったら、明確に東電を破綻させないと、政府のお金で東電の株主と貸手を守りますということになるので、極めておかしい)は当然であると考えるのです。 さて、実際の汚染水処理は「凍土方式」で壁をつくるのにもかなりの期間を要するということですが、それ自体急場しのぎになるかどうか、という対策でしかありません。汚染水等に関する根本的な対策を完成させ、廃炉も含めて事故処理を終息させるには、想像できないほどの国費を投入しなければならないわけです。 さらに、東日本大震災による被災地の復興、これら(原発事故の根本的な処理も含めて)は「必ず進めていく必要がある事業」です。さらに付け加えて言えば、極端な高温・台風・豪雨が増えている今日、全国各地の水害防止などにも万全の対策をとる必要があります。 天文学的な借金を抱えるこの日本で「五輪に巨費を投じる」ことよりも大切なことが山ほどあるのではないのか、そう感じるのは私だけではないと思うのです。 安倍首相としては経済対策の「第四の矢」として何が何でも五輪に乗りたかったのかもしれませんが、IOC総会で「健康問題は『将来も』まったく問題ない」と言い切ったことも含めて、「いいかげんであきれた話」が多いのはいただけません。 にほんブログ村 〔 「しょう」のブログ(2) 〕もよろしくお願いします。生活指導の歩みと吉田和子に学ぶ、『綴方教師の誕生』から・・・ (生活指導と学校の力 、教育をつくりかえる道すじ 教育評価1 など) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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人を育てるのが教育である。
我が国の教育と言えば、読み・書き・そろばんの力を争わせることである。 これは、質のいい労働者を育てることにある。初等教育は、現実の世界に辻褄を合わせるための教育である。 そのまま放っておくと、12歳の大人が出来上がる。 我が国の政治家には、ぶれる、場当たり的な発言が絶えない。これといった基準もなく、ただ手放しで判断する。だから、信頼もない。 原因は、日本人に世界観を持たないことによる。世界観は、非現実の世界に対しても辻褄を合わせて語ることである。 この技術を習得すれば、希望の持てる確たる夢を語ることも可能になる。これは、日本古来の夢・幻の内容とは違う。 政治家は、哲学者でなくてはならない。 英米の高等教育は高度の英語教育であり、哲学の教育である。 大学院は、哲学博士 (Ph. D. ; Doctor of Philosophy) を作っている。 我が国の大学では、Ph. D. を作ることも難しい。我が国の博士課程は形骸化している。 思春期をがり勉で消耗する民族には偉大な人物が輩出しない。 英米の高等教育は、日本語の介在を許さない。英文和訳では、歯が立たない教育である。 日本語は、時制がないので、現実 (現在) だけの言葉であるのに対して、英語は、時制があるので、現実 (現在) と、非現実 (過去・未来) の双方を並置して判断できる言葉であるからだ。 過去時制や未来時制を使うと、遠過去や遠未来にまでどこまでも、つじつまの合った世界を展開できる。 非現実の内容は頭の中にあって動かない。現実対応策を判断するときの基準とすることができる。 過去の内容を精査して、あるべき姿を念頭に置き、現実対応策を決めてゆく。 現実は千変万化する。現実の世界観の一本やりでは、ぶれと場当たり的判断は避けられない。 だから、我が国民には、英米の高等教育が必要である。 http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/ http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/ (2013.09.15 21:38:07)
nogaさん
>我が国の政治家には、ぶれる、場当たり的な発言が絶えない。これといった基準もなく、ただ手放しで判断する。だから、信頼もない。 「原発」にかかわる安倍発言は「電力会社擁護」という点である意味一貫しているのですが、強い批判を受けると多少軌道修正する、という感じですね。 >政治家は、哲学者でなくてはならない。 >英米の高等教育は高度の英語教育であり、哲学の教育である。 以前の日本でも旧帝大の経済学部では「マルクス経済学」が教えられ、そこで学んだ政治家や官僚たちは「あるがままの資本主義の問題点」に応答すべく、「国民皆保険制度」等を実現させていった、という指摘もあります。 (『高校生からわかる資本論』池上彰) >思春期をがり勉で消耗する民族には偉大な人物が輩出しない。 (・・・) >非現実の内容は頭の中にあって動かない。現実対応策を判断するときの基準とすることができる。 >過去の内容を精査して、あるべき姿を念頭に置き、現実対応策を決めてゆく。 (・・・) >だから、我が国民には、英米の高等教育が必要である。 小学校の「学力」は国際的にも高水準であるにもかかわらず、「政治家も含め社会的・政治的判断力」はどうか、という疑問はあります。 高等教育も含めて、欧米から学ぶべき点はまだまだありそうだと思いますね。 (2013.09.16 16:08:33)
大見得を切った以上、しっかりブロックしてもらいたいものですね。
(2013.09.16 18:09:41)
いつぞやみたいに、また、放り投げるんだと思います。
(2013.09.16 18:25:34)
よっしーせおさん
>大見得を切った以上、しっかりブロックしてもらいたいものですね。 そのとおりですが、ブロックできてもいないものをできていると強弁したり、「そんなことを言っていない」と問題をごまかされても困ります。 まずは、その姿勢をしっかり批判していくことからはじめるべきでは? と考えた次第です。 (2013.09.16 21:42:57)
けんとまん1007さん
>いつぞやみたいに、また、放り投げるんだと思います。 確かに東京五輪まで安倍内閣が続くことはまずないでしょう。「結局できないので放り投げる」可能性は少なくないと思いますが、五輪招致にあたって一国の首相が「国際社会に約束」したことですから、それができているかどうかは厳しく問われるでしょう。 この問題に関して日本の報道機関(マスコミ)は甘々ですから、海外の報道機関の厳しいまなざしは、いい加減な事故対応を修正していく追い風にはなると思います。 (2013.09.16 21:44:24)
昨夜は秋一番の冷え込みでした。
「窓を閉め 丸まり眠る 夜寒かな」 夜中に寒さで目覚め、開け放った窓を閉め夏用の薄い掛布に 丸まって眠りました。気をつけないと風邪をひきます。 ご挨拶の一句。・・・龍 応援p (2013.09.27 09:23:45) |