ゆる体操とこころ
ゆる体操の本ですけれど、こんな本をみつけました。「蔓延する心の問題は「ゆる体操」で解決できる!」高岡英夫著~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~一部抜粋高岡氏の体操教室にかよっていらした方で、このような例がありました。彼女は50歳で、ご主人の母親、つまり姑と同居して介護していました。姑は痴呆が進み、その女性は介護の労働に加えて心身のストレスも重なって、体調がおもわしくないということで、気分転換と健康改善のために体操をはじれられたのです。姑は何度も何度も同じ会話を繰り返すため、その女性はいつもいらいらしながら、同じ話の堂々巡りをきいていました。ところが、「ゆる体操」を始めて彼女自身がゆるんだとたん、変化が訪れました。その同じ話をむしろ面白がって聞けるようになったというのです。つまり、それまでは飽き飽きしていた繰り返される話の背景や中身の本質に、関心が向くようになったのです。たとえば、姑がどういう思いで子供を育ててきたのか、何を大切に生きてきたのかなど、話の根底にあるかちかん、世界観を理解しようというやさしい気持ちが湧くようになったそうです。現在の痴呆をしめす姑ではなく、その存在の脾経にあるものに思い至るようになりよく話をきいてあげられるようになったわけです。こうして彼女の身体と心が「ゆるみ」を取り戻した結果、なんと姑の痴呆の症状までが改善され、会話が成立するようになりました。たにんの話をよくきくということは、受容的になるということ、寛容度が増すということです。人に対して寛容になるということは、人間関係を円滑に運ぶうえでとても重要なことなのです。痴呆老人の介護技術のひとつである「話を聞いてあげる」ことは、ときとして大変な忍耐力をともないます。しかしそうして行為がひたすら忍耐になってしまうのは、介護者の身体が固まっているためもあるのです。そして、老人にとっては、自分お話にきちんと耳を傾けてくれる存在が言うという、「自分が受け入れられている温かさ」を感じられることが大切なのではないでしょうか。このあたりのさらなる専門家の研究が必要な領域だと思います。心底自分の存在感が認められ許容されているとかんじることが、痴呆の進行をくい止め、改善させるといえるようです。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ゆる体操は心を改善するんですね。