「名残り火 手のひらの闇2」 藤原伊織著
名残り火「名残り火 てのひらの闇2」 藤原伊織著内容(楽天ブックスより)かつての同僚で無二の親友が殺された。遺された男は真相解明に動き出す。やがて見えてきた恐るべき陰謀。そこには、流通業界に横たわる新たな闇が…。最後まで推敲を続けた、著者の遺作にして最高傑作。藤原作品はこれで3作目です。著者の遺作ということで、読んでみましたが、これ、「てのひらの闇2」とあるんで続編のようですね(^^ゞ主人公は、マーケティングのプロで自分一人だけの会社を経営する一匹狼、堀江。堀江の親友、柿崎がオヤジ狩りと思われる状態で殺されたことから始まる。堀江は、かつての優秀な部下、大原真理と、得意先の食品会社の三上社長の助けを受け真相解明に動く。流通業界の闇に対抗する柿崎と、柿崎の妻、菜穂子のニューヨーク時代の過去が絡んでいたことがわかってくる。一体、誰が何の目的で柿崎を殺したのか―。かなり面白かったです!入り組んだ人間関係と、流通業界の難しい話が絡んでて話を整理しながら読まないといけませんでしたが登場人物のキャラクターがユニークかつ、魅力的で、少しずつ明らかになる事実にページを繰る手が止まりませんでした。堀江と真理、三上社長とバーのナミちゃん、柿崎と菜穂子、それぞれの関係もなかなか三者三様でよかったです。ぜひ、この前の話「てのひらの闇」も読んでみようと思います。