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カテゴリ:思想・哲学
皆さんは、よく書店店頭に書いてあったり、テレビで紹介されたりする「ベストセラーランキング」とか気にするほうですか?
そういうのを元に本を買ったりしますか? 僕はですね、根が天邪鬼なので、「売れてる」とか「みんな読んでる」とか言われると、読む気が無くなって避けてしまうタイプです。 そのくせ、ミーハーな部分もあるので、ブームが去って一段落した頃、遅ればせながら読んだりします。 そして、そんな感じで今回読んだのがこれです。 バカの壁 ( 著者: 養老孟司 | 出版社: 新潮社 ) この本なんであんなに売れたんでしょう? そんなに一般受けするような内容の本じゃない、と思うんですが。。。 口述筆記ということもあってか、確かに読みやすいのですが、著者の主張する概念は非常に多層的で難解なものだと思いました。 で、少し思ったのだけど、例やたとえ話を使って「分かりやすく」することは必要なことだとは思うけれど、少し怖いなぁ、という気もしました。 つまり、そういう「分かりやすさ」のために短絡的に「分かったつもり」になっちゃってる人もたくさんいるんじゃないかなぁ、ということです。 前に広松渉さんの本を紹介したときに書いたことだけど、世の中には「難しいことを難しいままに受け入れ理解する」以外にないことっていうのがあると私は思っています。 逆に変に「分かりやすく」語る人には騙されないよう注意したほうが良いです。 「分かったつもり」で騙されたり、利用されたりしないように。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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