『オールド・ボーイ』(2003年/韓国 原題:Old Boy)を見た。
カンヌ国際映画祭グランプリを受賞、ハリウッドでのリメイクも決まっている、ということで、前から見たいと思っていたもの。
これは・・・予想以上にスゴイ作品でした。
あえて、“スゴイ”という言葉を使ったのは、好き・嫌いで言うと決して好きなタイプの映画ではないのだけれど、とても良くできた映画だと感心すらしたから。
カンヌでタランティーノが絶賛したというのも肯ける。
目を背けたくなるバイオレンス・シーンも多々あったけれど、映像がとても凝っているし、主演のチェ・ミンシクの迫真の演技は非常に見ごたえがあった。
ストーリーも、突然理由もわからず15年も監禁された男:
オ・デス(チェ・ミンシク)の単純な復讐劇にとどまらず、“監禁の末、解放された理由”がキーとなって、意外な、切ないというかやりきれない結末へとつながっていくので、最後まで気は抜けない。
(とは言え今日の私、勘が冴えていたのか、
デスと一緒に謎を解いていく恋人(?)
ミド(カン・へジョン)の関係はすぐにピンと来てしまいましたが・・・)
なお、ストーリーについては詳しく説明してくださっている人が
コチラにいらっしゃるので、知りたい人はどうぞ。
オ・デスが監禁された理由っていうのは、
ウジン(ユ・ジテ)の逆恨みっちゃぁ逆恨み、「そんなことで?」と言いたくなる気持ちもやまやま。
でも、
ウジンにしても、監禁されて復讐に立ち上がる
オ・デスにしても、悲しいかな、人を“憎む”“恨む”気持ちというのは、人間を動かすとてつもないパワーの源になることを具現していたように思う。
やっぱりダークサイドは強大ってことなのね。
・・・あれ?またSWとつなげてるって?
評価は、
★★★★ (満点は5つ)