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カテゴリ:百人一首
百人一首 68番歌 心にも あらで憂き夜に 長らへば 恋しかるべき 夜半の月かな こころにも あらてうきよに なからへは こひしかるへき よはのつきかな 作者:三条院(さんじょういん) 三条天皇。976~1017 在位1011~1016 第67代天皇。冷泉天皇の第二皇子。多病と藤原道長の専横により、後一条天皇に譲位。享年42。 心ならずも、はかなくもありつらいこの世に生きながらえていたならば、きっと恋しく思い出すにちがいない、この夜更けの月を。 後拾遺集の詞書によると、この歌は三条天皇が眼病で失明寸前、藤原道長によって皇位を奪われた前年に詠まれた歌ということです。病気とストレスで生きていることの辛さ理不尽を詠んだ歌です。三条院は「この世をば 我が世とぞ思う 望月の 欠けたることも なしと思えば」と歌うほど絶大な権力を誇った藤原道長に、目を患ったことを理由されて退位を迫られてた。道長は先帝一条天皇と自分の娘との間にできた子供を次の天皇に即位させて、摂政として政治権力を握りたかったわけです。三条院は退位を決意して、その時に詠まれた歌ということです。 ※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013/05/10 09:40:08 PM
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