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カテゴリ:その他
文芸春秋を読んだ。
おもしろかった。 石原慎太郎、亀井静香、野中弘務の鼎談で、歴代でのどの内閣が最強だったかについて語っている。 大変興味深いことに、 亀井と野中は、村山富市を激賞しているのだ。 村山内閣の閣僚だった2人は、村山のリーダーシップを具体例を挙げて論じている。 閣僚すべてが村山富市を信頼していたと言う。 石原は否定しようと躍起になるが、2人は動じず、評価を繰り返す。 さすがに文春として、村山を「最強内閣」にはできないだろうから、 話としては、石原の強く推す佐藤内閣がクローズアップされるが、 とにかく、世間での評価というのは当てにならないのだと思われた。 ジミー・カーターの外交手腕も、30年近く経ってから再評価されたが、 政治家の評価というのは、30年経たなければわからないのだろう。 そして逆に言えば、それだけ、現代民主主義というものが、憶測と偏見に塗れたものだということだろう。 歴史小説好きのおじさんが、偉そうに、歴史上の人物を、上から目線で、評価するのに似ているのかもしれない。 人は、自分の理解できたことだけを語る。 もちろん、それは世界の大きさの何万分の一にもなるものではない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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