ノーベル平和賞に始まって、ヒロシマ訪問で終わる。
TVを見ていたら いろんな便利屋さんを紹介していた。 水道の水漏れやら、ゴミ屋敷のお掃除やら… 何でもいいですけど。 そもそも 学校の先生やファミレスのキッチン担当さんが ゴミ屋敷に住んでちゃダメでしょう? そういう てめぇの道標(みちしるべ)すら見失ったヒトに 人として何が大切なのか?学んだり。 性格的に不潔極まりないヒトが作った、いや、温めた食事を お金を払って食べさせられたり。 それって ちょっと反則じゃないの、って気もします。 まあ。 あたしは優等生だったけど 素直に先生の言うことを聞かない、イヤミなガキだったし。 どうせレンジでチンするだけなら わざわざファミレスに行かんでも、スーパーの値引き惣菜を自分で温めた方が早い? なので ダレが、どういうお部屋に住んでいようと あたしには、基本、どうだっていいのですが。 ただただ あたしがお客だったら、むっちゃイヤだな、ってお話です。 けど、ね。 クリスマス当日 便利屋さんにサンタさんを依頼するバカ…失礼、親御さんはどうなの?って。 世間さまでは カエルの子はオタマジャクシだけど、カエルの親はカエル。と申しまして。 10歳になって、いまだサンタさんを信じているガキ、いや、お子さんの親は 底抜けに、どうしようもないヤツと相場は決まっているのでしょうけど。 これ お子さんが、サンタさんなんかいないんだよ、と気付いたとき どうするつもりなんだろう? 単純だけど基本的な部分を適当に誤魔化しちゃうと あとあと、どういう人格形成がなされるのか?ちょいと心配です。 こういう 冷酷なあたしは何歳まで、サンタさんを信じていたの?って。 ごめん。 どビンボな家には、サンタさんは来ないんだよ。 そりゃ年に一遍か二編くらい 遊園地に連れて行ってもらったり、オモチャを買ってもらったり。 あたしん家の経済状況としては過分に可愛がって育ててくれたと思っている。 けれど 購入単価で比較すると、お肉よりお野菜の方が割高で どビンボさんの食卓ほど、お野菜が少なくなるのと同じ理屈?で。 ウソで塗り固めるって、それ相応に費用や労力がかかるんだよ。 お父さんは、どこかロマンチストさんだったけど お母さんは、がちがちの合理主義者・現実主義者さんだったから そういう 無意味な労力は、できるだけ廃しちゃうのが我が家流だった。 親が買ったオモチャなら きっちり親が渡して、子どもの喜ぶ様(さま)を愉しめばいい、と。 きっと彼女は 必死に働いたお金で買ったプレゼントが 北欧かどっかの赤いヒトのお手柄になることに我慢できなかったんじゃないのかな? そういう 狭量と言いますか、狭隘(きょうあい)と言いますか…吝嗇(りんしょく)と言いますか そんな素敵な性格を、まんま受け継いじゃったので あたしは、こうなった? つまり、あたしの性格が悪いのは あたしのセイじゃなく、社会が悪いと言うことです。 それに人間10歳ともなれば 世の理(ことわり)に、そろそろ気付き始める年頃で。 TVじゃサンタさんからプレゼントを受け取って すっげぇ嬉しそうな子どもたちだったけれど。 あんがい、その茶番に気付いていて わざわざ親に合わせて嬉しがっていても不思議じゃない? 子の心、親知らず、と言いまして。 そういうの、ぜんぜん判っていないのは じつは親の方だったりする。 ほんと 団塊さんジュニア・ジュニアさん世代って、どうしようもないね。 オバマさんが広島にいった。 なんでも 湾岸戦争勃発の際にもムーミンを再放送していた、あのTV東京さんまで 生中継に参加したそうで。 ネットじゃ今世紀最大の画期的なイベント?と持て囃(はや)されていたり。 何ていうのかなぁ。 はっきり言って あたしは、ああいうのキライです。 むかし『リーガル・ハイ』ってあったじゃない? ワケの判らん弁護士さんが大暴れして 法廷がムチャクチャになる、あれ。 あのシリーズで あたし一番のお気に入りは限界集落の何とかアルプス市で起こった工場汚染。 最初はお年寄りが、よってたかって 工場の汚水が原因となって病気が発生していると大騒ぎ。 ただ、その実態は 観光気分で本社へ抗議に行ったり その企業が建ててくれた立派な公会堂?で、やんややんやの酒盛りをしたり。 被害者ビジネスと言うと語弊(ごへい)があるのですが 実際に被害が出ているにも関わらず、どこか当事者意識が希薄?と言いますか。 で。 コミカド弁護士さんが悪逆の限りを尽くして 社長さんが補償説明会で地元にきたときに企業側の買収工作を暴く。 すると 地元のおジイちゃんが言うんだよ。 排水汚染も買収工作も悪いコトは悪い。 でも、こんなところまで、わざわざ社長さんがきてくれたんだし ここは大人の対応と言うことで。 おバアちゃんが言うんだよ。 謝っちゃくれなかったけど。ほら、十万円の商品券も貰ったし きっと社長さんも悪いと思ってんだよ。ここは今までどおり共存共栄と言うことで。 みんな よかったね。よかったね。って。 そういう和(なご)やかなヒトビトを見て コミカドさんは言い放つ。 棄民のみなさん。クソみたいなみなさん。 ほんとによかったですね。 お菓子をもらって商品券をもらって わざわざ社長まで来てくれた。 本当に めでたし、めでたしです。 ただ そういうクソ年寄りの自己満足に 今後、わたしの貴重な時間を使わせないでくださいな、と。 ダレが戦後の混乱から、この豊かな日本を創ったんですか? ダレが戦後の貧乏ななか、何人もの子供を立派に育てたんですか? ダレが戦争で疲弊しきった土地を、実りある土地に変えたんですか? みんな、あなたたちでしょう? このムラを、この国を創ってきたのは 他のダレでもない、あなたたちだ。 その、あなたたちが 国や社会から棄民されようとしている。見棄てられようとしている。 情けなくないんですか? かつての その誇りを、その矜持を、いつ見失った?って。 べつに隣国みたいに 何でもかんでも謝罪と賠償を、なんて思っちゃいませんよ。 けれども 日本民族の記憶として、どうなの?ってことです。 一番のエライさんが、わざわざ来てくれた。 よかった。よかった。で されたこと、やられたこと、を みんなみんな、きれいさっぱり水に流しましょうよ、でいいの?ってことです。 よければ、いいで あたしに何の反論もありません。 そうやって みんな良いヒト、良いヒトで。ただただ汚いものにはフタをするで。 いつまでも 子どもにサンタさんの夢を与え続けていけばいい。 冒頭の番組に サプライズ・ギグを取り仕切る便利屋さんが出てきまして。 結婚式で いきなり式場のウェイトレスさんたちが踊り出す。 新郎・新婦は、ともかく 両家のご両親まで踊り出したのは ちょっとヤリ過ぎと言いますか、ほんとサプライズでした。 あと プロポーズに、この便利屋さんを頼んだアラフォー男性。 ウンチのクセして自らも踊りたい、ってのは さすがにイタイと言いますか、キモイと言いますか。 そういう性格だから まるでモテなかったんじゃないの?と言いますか。 まあ なんだっていいですけど。 ただ この結婚式に参加した新婦の友人さんが 自分のときにも、こうしたいとか、何とか。 何と言いますか。 サプライズって、すぐに陳腐化しちゃうんだよ。 最初にやるからサプライズなのであって 何度目かの何十度目かのオンリー・ワンじゃ すでに、みんなに、世間さまに知れ渡っていて、もうサプライズでも何でもない? それでも、それをやって。みんな微笑んでくれたって TVで サンタさんからプレゼントをもらって、はしゃぐ子どもみたいに 参加したみなさんの心の奥底に、冷めた目線が隠れていないといいですね。 中国の反政府主義者さんに ノーベル平和賞を渡した。 どっかの国の現役大統領さんに ノーベル平和賞を渡した。 たかだか人口500万の小国ノルウェーが 政治的側面から五大国を翻弄している。 最初はサプライズでいいさ。 けれど それが何度も何度も重なれば いい加減、陳腐化してウンザリしちゃう。 あたしたちの世界管理を、世界の未来を たった一国の選考委員会に任せちゃっていいのかい? ノーベル平和賞に始まって、ヒロシマ訪問で終わった どっかのカラードの大統領さん。 ほんと 平和主義者さん、博愛主義者さんとして、どうもお疲れさまでした。 あたしは日本人として 心より、あなたの退任をお祝いします。