カテゴリ:PCネット時計カメラ
格安SIMのUQ Mobileを使い始めてもうすぐ一年になります。 私は私用携帯のほかに業務携帯の二台持ちで、私用携帯の方で音声通話をする機会はめったにありません。 そのため、毎月の料金は概ね二千円以下に収まっています。 UQ MobileはAu直系ということで、回線速度も速く、まったく不満はありませんでした。 1年間の縛り(音声通話SIMのみ縛りがあります)が終了しても引き続き使い続けるだけでなく、家族もいずれこちらに一本化しようかとすら考えていました。 ところが、最近になって、外で動画を見ようとすると、しばしば「通信速度不足」のダイアログが出るようになりました。 私は、自宅のHDDレコーダー(nasne)で録画したものを、外出先で「TV SideView」というアプリを利用して観ることがたまにあります。いわゆる宅外リモート視聴というヤツです※。以前は問題なく利用できていたのですが、最近は通信中のグルグルマークが出るようになったり、コマ落ちのような状態になってしまって使いものになりません。 (※注 ちなみにこの視聴方法だと、あっという間に月額データ量の上限に達してしまうので、WIFI環境のない外出先では、どのみちそう頻繁に使えるものではありません。) ネットで調べてみると、どうやら運営会社の合併に伴って使用帯域が変わったことが原因のようです。 2015年11月13日 MVNO大手11社+1の格安SIMの通信速度、UQ mobileが速度低下! http://kakuyasu-sim.jp/speed-test-on-11-13-2015 UQ mobileは最近、データの繰越や、高速データ通信のオンとオフが切り替えるようになりました。多少遅くなるかもしれないと思っていましたが、速度が平日の昼の場合は20分の1になってしまいました。機能が少し増えたくらいで、ここまで低下することはありえません。これは、十中八九、合併効果です。 今までUQ mobileはKDDIバリューイネイブラーという会社が運営していました。そのKDDIバリューイネイブラーが2015年10月1日にUQコミュニケーションズと合併してしまいました。UQコミュニケーションズはUQ Wimaxを運営していて、つい最近、UQ Wimaxの速度規制で訴訟騒ぎを起こしてネットで一躍有名になりました。 MVNO格安SIMの速度比較 1月 http://yesmvno.com/speed-hikaku-no2/ ところが11月以降、UQ mobileの運営がKDDIバリューイネイブラーから、UQコミュニケーションズというWiMAXを運営する会社に変更になったことで、この状況が一変してしまいました。運営元の変更に伴って、なんと今まで使えていたauの帯域が変更され、MVNO用の別の帯域(J:com?)での利用がされるようになり、12月の結果のようにこれまでのUQ mobileに比べると速度低下が大きく目立つ形になってしまいました。 11月からはこの使用帯域の変化に伴い、高速/低速切り替えや、データ通信量の繰り越し機能、データ通信量のチャージ機能などが追加されて、使いやすい機能が増えたのですが、肝心の速度のほうが劣化してしまい、結果として大改悪と受け止めざるを得ない状況の悪化が引き起こされてしまいました。 かつては高速なMVNO格安SIMの代表格であったUQ mobileですが、事業者の変更・機能追加に伴う形で速度がかつてほど良くなくなってしまいました。 おそらくUQ mobileを勧める記事というのはこのサイトに限らず多く目にすることかと思いますが、残念なことに11月以降からのUQ mobileは決して無条件に勧められていた性質というものを失っています。こうした事情をちゃんと把握しておくようにしましょう。UQ mobileはそれでも比較的速いものの、絶対的なオススメというわけではなくなってきています。 …ということで、「通信速度がキャリア並みに速い」というUQ Mobileの強みは雲散霧消してしまったようです。 それでも並みのMVNO業者より劣るというほどではないようですが、これから格安SIMを使い始めようという方にとっては、手元にAuの白ロム端末がある場合以外、積極的にUQ Mobileを選ぶ理由はなくなった様に思います。我が家の「ファミリーでUQ Mobile化計画」も白紙ですかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年01月31日 20時02分08秒
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