バンコク竹亭日記

昨日、顔見知りのオートバイタクシーを利用しました。
その時、ふと思いついて「今の軍政をどう思いますか」と尋ねてみたのです。

実は彼は多くのオートバイタクシー運転手と同じようにタクシン支持派で、ステープ氏の反政府デモを口を極めて罵っていたこともある男です。

彼は「軍政は最高です。本当に良くやっている。タイは政治家に任せていたからデタラメ国になってしまった。やっぱり軍でなければ駄目だ！」とちょっと意外な反応。

確かに、オートバイタクシーの運転手は以前は地域のマフィアに上納金を納めないと仕事をすることができなかったのに、今は軍政の指導で上納金は廃止されて役所に正式に登録をすれば働くことができます。

時に吹っかけることがあった料金も、軍政の指導で明朗会計で利用者も喜んでいます。

彼の政治家批判はまだまだ続きます。
私が日本の政治家だって汚職をするよと反論すると、それはわかるけどタイほど大っぴらではないだろう。

それに日本の政治家は悪事がばれたらすぐに辞職するけど、タイの政治家は反対デモが起きても図々しく居直り続ける。
汚職だって、日本の政治家は木になった実を取る程度だろうけど、タイの政治家は木の葉っぱから枝までみんな根こそぎ取っていく。

（うまい表現だなと感心しました。＾＾）

最近の世論調査では、タイの軍政を支持する人が7,8割に及ぶようですが、この数字には言論統制で声を出すことができない反軍政派の意見は反映されていないと思っていました。
たとえば、タクシン氏の地元の北や大票田の東北で世論調査をやったらまた違う結果が出てくることと思います。

でも、このオートバイタクシー運転手君の話を聞く限りでは、かつてのタクシン支持派も有無を言わせず社会改革をどんどん進める軍政を支持しはじめているのだなと実感しました。

タイに吹く風の向きは、確実に変わりつつあるようです。


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