バンコク竹亭日記

私は、お酒を飲んだ後はタクシーで帰ります。
飲兵衛だからいつも泥酔するまで飲んで、タクシーに乗って行き先を告げた途端に爆睡するのがいつものパターン。

でも、それはとても危険なことだと今さらながら思い知りました。

先日食事に見えた日本人男性から、タクシーで強盗被害にあった話を伺いました。

毎年のようにタイに遊びに来る彼は、ナナ周辺で飲んだあとホテルへ帰ろうとスクンビットでタクシーを拾いました。
酔いと疲れもあったのでしょう。
彼はそのままシートで眠り込んでしまったそうです。

しかし、何かの気配を感じて目を覚ますと、タクシー運転手の手がポケットをまさぐっていたのです。
すぐに振り払ったのですが、そのときはすでに財布とパスポートをすられた後。

返せ！と運転手にすごんだら、なにやら怒鳴りながらクレジットカードだけを抜いて投げつけてきたそうです。
彼は身の危険を感じて「ヘルプ！」と叫びながらドアを開けて外へでると、タクシーは急発進してそのまま行ってしまったとのこと。

彼がタクシーを降りた場所には他に数台のタクシーがいたそうだけど、どのタクシーも知らん顔だったそうです。

彼の被害はパスポートと日本円約10-15万円。
その後、警察で被害届を出しました。
タイ警察はこの程度では犯人を捜してはくれませんが、保険を請求する時に被害届けの書類が必要になります。

クーデター後、軍政になってからタクシー運転手のマナーも向上している様子でしたが、こんな事件もあるのだなと私も驚きました。

彼はパスポートとお金を取られました。
でも、パスポートは再発行ができるしお金はまた稼ぐことができます。
銃やナイフで武装しているタクシー運転手もいる中、とにかく五体無事で日本に帰れるのは幸運でした。

私もいつもタクシーで寝てしまいますが、考えてみれば全く知らない人と密室の中で二人きりな訳ですから安全の保証などありません。
今まで幸いこのようなトラブルはなかったですが、今後はタクシーで寝ないよう(特に深夜未明は)私自身も充分に気をつけようと思います。

読者の方も（女性だけでなく男性の方も）ぜひご注意ください。
注意が危険を未然に防ぐこともよくありますので。


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