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カテゴリ:フィリピンのあれこれ。
5月に放映停止命令が出ていた最大手メディアのABS-CBNの放映権について議会で否決が決定し、 収めるべき莫大な税金を収めていなかったとか、いろいろ言われてはいますが、一番大きかったのは現大統領との確執とも言われていて、 大統領自身「個人的な理由で」営業権を認めないと発言もしています。 5月の放映停止から12回の公聴会が開かれ説明も十分にされたわけですが、最終的に議会で否決が決定。 これによりABS-CBNだけでも約11,000人が失職。 関連する会社や個人も多くあったでしょうから、数万人以上に影響があるのではないでしょうか。 そうでなくてもこのコロナ禍。 セブは世界最長のロックダウン中だし、マニラを始めとした全国の都市がようやく少しずつ少しずつ日常を取り戻しているけれど、倒産、休業、失業者が山のようにいるこの現状で、政府自ら大企業をつぶして数万人の仕事を奪い、失業者を生む理由は何なのだろうか、と、そう思わざるを得ない。 政府がABS-CBN関連の失業者をバックアップできるのか、経済的支援、再雇用の支援をできるのか? 甚だ疑問。(多分、無理。) 知識層は、この決定はメディアへの弾圧として警鐘を鳴らす人も多くいるけれど、 反対に大統領のやる事ならなんでも賛成、みたいな人たちも多くみられて、本当に大丈夫? 私は外国人だから、この国の運営に関する権利は一切持っていないし この国にお世話になっている身だとも言えるかもしれない。 でもフィリピン国籍を持つ子供たちを考えると、今後のフィリピンの行く末は他人ごとではないとも思っているわけで。
フィリピンでは7月3日に反テロ法案も成立した。(ニュース概要はこちら) 警察、軍部の力が強化されて、メディアが統制され始めている。 次は、何? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.07.11 17:15:13
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