えー、既存のデジタルカメラはもちろん、新機種で発売となったデジタルカメラの「評価」として必ずとも言っていいぐらい出る話題が「オートホワイトバランスが云々」という奴。正直言って僕はオートホワイトバランス(以下AWB)を基本的に信用していないので、AWBという機能に対して注文(大抵はいちゃもん)を言う人の気持ちがトントわからないのであーる。
「◎◎のAWBはメチャクチャだ。同じ場所で5枚撮っても皆違う。メーカーは即改善するべき」
とかね、よく見聞きしない?
じゃー、僕はAWBを使わないかと聞かれれば、もちろん使います。以前も書いたけど、過去機に比べてCanon 7Dのデュアルレイヤー検知式AWBは非常に優れていると思って使っています。
でも、AWBに依存はしていません。
なぜなら、ほぼ全ての撮影はRAWで記録するし、現像時に調整しますもん。それでいいじゃん、と考えているから。
デジタルカメラを使う人の何割がフィルム時代を知っていて、かつ、何割がリバーサルを使う時に必ずフィルターで色を調整していたのでしょうか。あるいはネガの場合、どれだけの人が自分でカラープリントをして色を調整していたでしょうか。
大抵は、いや、ほとんどの人は、リバーサルならそのまま撮影し、ネガならばラボ任せで調整の文句だけ言っていたと推測しています。
きつい言い方を承知で書けば、そんな人が特に勉強せず、極めて調整されたモニター等の環境を持たず、カンに頼った極めて個人的要素が強い調整をしているのに、一所懸命開発したメーカー技術者を罵倒するなんて、ちゃんちゃら可笑しいって。
では、質問。
一般的なカラーフィルムは、どれだけの色温度でニュートラル系なグレーが出るように設計されていますか?
その色温度は何を基準に定められたでしょうか?
晴天時の日陰ってどれぐらいの色温度?
リバーサルフィルムには「タングステンタイプ」ってあります。これはどういう光の状況下で使うように設計されているでしょうか?
一般的に使われているタングステン光源と言えば、白熱電球を指します。では一般的に使われる100W、60Wの電球の色温度はおよそいくら?
一般的に使われている蛍光灯といえば、昼白色タイプです。では、昼白色蛍光灯のみの光源で昼光色用リバーサルで撮影する場合に使うフィルターは大雑把に何でしょうか?
なぜ蛍光灯が光源になると緑被りするの?
トンネル等で使われているオレンジ色の水銀灯。これをリバーサルフィルム撮影するとしてフィルターでニュートラルにすることは可能でしょうか?
カメラ内蔵ストロボを使うとなぜ青が強く出るの?
黒体って何?
18%反射率のグレーカードとニュートラルグレーの違いは?
昼間の太陽光線で青、赤、黄、緑の背景紙をそれぞれ使って卵の撮影をしようと考えています。AWBを使ってニュートラルな白い卵の階調を得られるでしょうか?
Googleとかで調べずに答えをどーぞ。
「跡」
Noctilux 50mm F1.0 (E58 / 2nd)
Leica M9
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知識がなきゃいけないって話じゃないよ。
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