カテゴリ:日本史
クロニクル 徴兵年齢17歳に
1944(昭和19)年10月18日 72年前のことです。この日、陸軍省は兵役法施行規則を改正公布し、17歳以上の男子を兵役の対象とする旨を通知しました。 国民には隠していましたが、各地の戦局は益々悪化の度を深めており、43年3月の植民地朝鮮への兵役法の適用(朝鮮人民の日本軍への徴兵の開始)、同年10月の学徒の徴兵猶予の停止と学徒動員、そして勤労動員の通年実施に続く、形振り構わぬ兵士確保の辻褄合わせの一環でした。 兵役の上限も45歳までと広げられており、国内男性の人的資源のほとんど全てを、戦争に振り向けようというのですから、国の将来を慮るところのない、無茶苦茶な方針でした。このような国家の将来像を思い描くことも出来ない、目先を取り繕うことさえ出来れば善しとするかのような情けない指導者によって、多くの有為な人材が消耗品のように使い捨てられていった事実と、党利党略に明け暮れる現在の政界とが、ダブって見えてしまうのは、私だけでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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