クロニクル 国連憲章発効
1945(昭和20)年10月24日
71年前のこの日、国連憲章が発効し、国際連合が正式に発足しました。
国際連合は、第1次世界大戦後に発足した国際連盟が、武力行使権限を持たなかったために、大きな力を発揮し得なかったことを反省して、安全保障理事会に国連軍の編成権限と、武力行使の権限を付与、さらに第2次世界大戦の当初の連合国である米・ソ・英・仏・中(中華民国)の5カ国を、安全保障理事会の常任理事国に指定いていました。この5ヶ国は安保理の議決に拒否権を持ち、5ヶ国中の1ヶ国でもが反対に回ると、例え反対が1票であっても、その決議案は否決されたことになったのです。
最近の日本政府は、経済力の強化と、国連分担金の負担額の多さを理由に、ドイツなどと共に、この国連常任理事国に加わることに熱心なようですが、私は、本来公平であるべき国際社会の集まりであるはずの、国際連合において、1票の価値に不公平のある仕組みそのものに問題を感じます。なすべきことは常任理事国への加盟ではなく、常任理事国制度の廃止を提案し、その実現に努力することにあるのではないかと、考えています。
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