カテゴリ:国際経済
クロニクル 第1次オイルショック本格化
1973(昭和48)年10月23日 43年前になります。この日、石油メジャーのエクソンとシェルの両社が、そろって原油価格の30%値上げを、日本の各社に通告してきました。 この年10月6日に始まった第4次中東戦争は、イスラエルへの武器補給をやめない米国とアラブ諸国の対立に発展し、OAPEC(アラブ石油輸出国機構)は、石油を政治交渉の武器とする戦略を決定しました。 その戦略は、原油生産を削減して、イスラエル支持の国々への原油の輸出割当を制限するというものでした。この戦略は見事にヒットしたのですが、スポット買いに走る業者が続出して、原油価格は急上昇を続けました。 その結果、買いつけ価格の上昇に悩む石油メジャー各社は、原油価格の上昇分を製品価格に転嫁することを選択したのです。その結果が、この日の日本各社への、値上げ通告でした。 それでも、この時の高値は。1バーレル16~18ドル程度でしたから、下がったといっても50ドル近辺の現在から見ると、まだまだ原油価格は安かったのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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