カテゴリ:環境問題
クロニクル 大正池誕生
1915(大正4)年6月6日 105年前の出来事です。この日活火山である焼岳が噴火し、流れ出した泥流が梓川の清流をせき止めました。こうして誕生した池は、大正池と名付けられました。 池には噴火によって立ち枯れた木々が残る、珍しい景観が生まれ、そこから、13年後の1928(昭和3)年、大正池のある「上高地」は、「名勝及ビ天然紀念物」に指定されました。 下流には、東京電力の霞沢水力発電所があり、大正池を発電所の調整池として利用していることから、上流から流入する土砂は、現在も毎年、冬場を利用して、発電事業者の東京電力が一定量(1万立方メートル~3万立方メートル)を浚渫しています。 東電が浚渫をやめると、10年足らずで大正池は土砂で埋まり、姿を消すことになるそうです。 浚渫した土砂ですが、これまでは建設資材として使われており、どこかに投棄されることはありませんでした。しかし、ここにきて建設資材としての需要は減っており、現在は早期に新しい処分法を考えなければならないという状況に立ち至っています。浚渫を辞めた場合、おそらく7から8年程度で埋め尽され、大正池は消滅するだろうと考えられています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんばんは
子供の成長期には ボート遊び でもオールが 下に使えるところ 多かったです 水力発電のダムも 浚渫しないと 直ぐに ダム機能が 低下するらしいですね 大正池も 同じですか (2020.06.06 17:11:41)
噴火で池ができちゃうなんて・・・本当に、火山地帯なのだなぁ~、なんて、思っちゃいます。
考えようによっては、今で残っていることが、不思議なことで・・・ 放っておけば、無くなっちゃうということなのですねぇ~。 (2020.06.07 08:41:57)
私も行ったことがありますが、そんな実情だったのですか。
何か解決策があるのでしょうかね? (2020.06.07 17:51:50) |
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