カテゴリ:国際経済
クロニクル ルール占領
1923(大正12)年1月11日 関東大震災の年の」1月です。来年で100年ですか、99年前の出来事です。 第一次世界大戦が終了し、ヴェルサイユ条約が締結されてから4年。ドイツの賠償金支払いが遅々として進まないことに立腹した、フランスがベルギーを誘って、この日ルール地方を軍事占領しました。 ルール地方は石炭と鉄鉱石の産地であり、ドイツにとって大事な工業地帯でもあります。占領地の住民は、戦勝国に軍事的に対抗できないことから、非暴力のゼネストで応え、フランス・ベルギー両国(第一次大戦の戦地となり、最も大きな被害を受けたのが、ベルギーと北フランスだったのです)は、占領することで期待した利益を得ることは出来なかったのです。 しかし、このゼネストでドイツ経済は完全に破綻するに至り、この年11月にピークを迎える天文学的な数字となる超巨大な悪性インフレに突入していくことになりました。 日本がアジア・太平洋戦争に敗北した結果の悪性インフレもお馴染みですが、ドイツの悪性インフレは、日本のそれの比ではない、もの凄ーいものでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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