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テーマ:アニメあれこれ(26221)
カテゴリ:アニメ-1-
先回がクライマックスで
今回は綺麗に風呂敷を畳んだ …というところ? 「知ってる」by報瀬 STAGE13『宇宙よりも遠い場所』 髪を切ることを象徴として 報瀬の変化が強調されていたな。 母親とは正反対のタイプに見えたのが ここで生きているという感じ。 母親@貴子はどっちかっちゅーと日向よりのキャラ。 だから、4人の中でも特に報瀬&日向の関係が前面に出ることが多く そこに意味を持たせている様に思うのだけど それだけでなく、報瀬自身が母親に近付いて来た。 いや、元々そういう面を持っていたのが 母親の死により抑え込まれていたのだろう。 それらが、母親の死を受け入れたことにより解放されたということだろう。 そんな報瀬の中に母親の面影を見て 誰よりも心に傷を抱えていた藤堂も少し救われた。 先回の件で、報瀬自身がようやく救われる、その前に 結月の「ともだち」問題 日向のトラウマ それらが、ある意味、報瀬によって救われた。 それらは、報瀬自身の救いに向けての準備段階というか土台ともなった。 そして、先回があり それにより藤堂達も救われた。 これはなかなか深いドラマだと思う。 内面が解放され、母親に似た部分が表出してきたところで 母親に似たロングヘアをバッサリ切ってしまうというところが またまた象徴的。 報瀬はもう誰にも依存していない報瀬という1人の人間だものね。 ひじゅにもさ 今のところ似た様なロングヘアなんだけど 夏までには切ろうかと思っていて その際は、あんな風なボブにしようと思ってたところなのよ。 あら、思わぬところに共通点が>そうか? 「私達は私達だもん」 ある意味一番目立たなかったキマリが 最後の最後はやはり主人公ぶりを発揮。 ギリギリまで一緒に4人でいて、それから涙ながらに別れる …のではなく 最後の道のりは一人一人で行くことを提案。 「青春、する」という漠然とした夢の手始めに 学校をサボって一人で出かけようとした計画してみたものの 勇気を出せなかったキマリが、今は一人で電車に乗り込む。 出逢いは偶然で、最初の頃は「ともだち」という意識もなかった。 今は、再び4人一緒に旅に出るために別れて行く。 「女子高生」と括られてしまっていた4人だけど これからは色んな事を学び、成長して行かなければならない。 藤堂や他のメンバー達の様に、何かしら専門的な知識や技術を身に着けて 再び4人で南極に行くために。 4人が帰る時に交代となる人々が来なくて良かった。 そうでないと、4人に替わる存在はあると思わせてしまうから。 藤堂達は南極に残るのも良かった。 越冬すれば帰国することになるわけだけど、そこを映さないことで 何か彼女達はいつでもあそこにいて より成長して4人を待っていてくれる…という様な印象を残すから 報瀬が置いて来た100万円が、その象徴とも言えるかな? 考えたら、あのお金は使われそうになりながら使われないままだった。 観測隊の資金にすることも断られたし 4人の旅費にもならなかったし シンガポールで日向がパスポートをなくしたかに思えた時 旅券を一旦買ったもののキャンセルできたし… あれは報瀬の3年間を凝縮させたものだったから 報瀬と一緒に南極に行かねばならなかったし 報瀬が脱ぎ捨てた”覚めない夢”と共に 南極に置いていくべきものでもあったのだろう。 同時に、報瀬達が再び訪れるのを待つ存在でもある。 オーロラをシーンで終わっても良かったところ ラストを締めたのが、めぐみというところも良かったな。 あの時のままでは悲し過ぎるもの。 キマリは4人が親友になったと認めながらも 一番の友達は、めぐみだと言っていた。 キマリが成長した今、めぐみも成長しなくちゃね。 北極に行ったのが成長かと問われると難しいけど… 確か、めぐみは、キマリは自分がいないとダメだと思っていて いわば庇護する立場でいるという意識でいたのが キマリが一人でどんどん進んで行ってしまうことに戸惑い 実は自分の方が依存していることに気付いた…んだったよね? だから、そこから抜け出し自分も前進していることを 北極に行くという形で示したのだろう。 あるいは、北極に行くという行動で成長を目指したのだろう。 キマリは涙を流して喜んでいたから これはポジティブなことであるはず。 「同じ思いの人はきっと気付いてくれるから」 ☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆ http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/4025-1b1bfec6 ☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ オーロラ ブルーレイBOX ペンギンクッキー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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群馬で始まった物語は、群馬で終わる-
見事なオデッセイ、往きて戻し者たちのお話でした。 これは青春物語で、成長物語で、大人達の話もあって、もちろん南極の話があって。。。 楽しくて面白くて、時として過酷で、考えさせられて、何度も感動させられました。 一話毎にそれぞれ意味があり、全話を通して大きなうねりのストーリーがあって、最後には未来も感じさせてくれる。 めぐっちゃんのオチも本作らしいし、最高です(このシーンたった 20秒ですよ、スゴイ切れ味)。 あと、美術背景の色彩設計は、前半くすんだ緑色で奥行の無い校舎の壁をメインで描き、後半には遥か彼方まで続く白い大地と青い空を描き、視覚的にも物語が、前へ前へと進んでいくことを分かり易く表現してくれました。 (この色彩設計は、朝ドラにも応用できると思います。例えば室内のセットを、地方では暖色系、東京大阪は寒色系で統一すれば、ストレスなしでどこのシーンを見ているか分かり易い。とか。) 何度視ても素晴らしい作品だという思いは変わりません。 ただ、このアニメを視た人の評価は高い一方、認知度が低く、存在を知らない人が多すぎです。 この度、全国区の Eテレで放送され、少しは視聴してくれた人が増えてくれればなと思いつつ、早くも「番宣ガンガンうって、再放送してよ」という要望がこみあげてくるのでした。 最後に、「一歩踏み出す」勇気、一歩踏み出せたことで「次のステージに立てる」のだということを伝えた本作を放送してくれた NHKに感謝です。 -- 私はこれまで再放送の都度視てきたわけですが、この度、ひじゅにさんにレビューしていただき、今まで一人ではたどり着けなかった視点や感想の深度に新しい発見があり、いつも感嘆させられました。 放送された 1~3月はキマリたちが南極に居た期間とほぼ同じです。 その三か月間、レビューありがとうございました。感謝です。 (2024.04.09 18:19:30)
良いアニメを紹介して下さり、ありがとうございます。
あっという間に終わっちゃいましたねえ… 一話ごとに新しい世界が開けて行く感じで、楽しく、また感動的な作品でした。 日向エピでは予感もあったし泣ける覚悟はできていましたが 報瀬エピがああいう形で描かれるとは思ってもみなかったし思ってた以上に泣けました。 そんなに何度も再放送があるんですか…また皆に逢える日も近いかな。 楽しみに待つことにします。 (2024.04.18 16:54:58) |