野球場日記

　出場チームの名前が入った幕が、外野席上段の最前列に並んでいる。東から西の順序で、全３２チーム分。真ん中のバックスクリーンを越えた１７番目が「三菱重工横浜」。つまり、東のチームが過半数を占めているのだ。今年から地方大会の優勝チームに出場権が与えられるようになったから、こういうことも起こる。
　地元や西日本のチームが減ってさみしいという話ではない。強いチーム、生観戦するチャンスが少なかったチームがいっぱい見られるなら、歓迎なのだ。

　１塁側・ＪＲ東日本。マスコットガールあり。曲は「ＴＲＡＩＮ　ＴＲＡＩＮ」、「キューティー・ハニー」、「サクランボ」。
　３塁側・七十七銀行。マスコットガールあり。「ファイト、ファイト　シチシチ」というコールで、チームの愛称を知った。曲は「ポパイ」など。


　七　０００　０００　１０１　２
　Ｊ　０００　３００　００Ｘ　３

　　七十七：海老沢(３．１)→植松(１．２)→相沢(３)
　　Ｊ東日本：小林(７)→小杉(１．１)→坂上(０．２)

　４回裏。８番中矢センターオーバー先制３点タイムリー二塁打。
　７回表。８番小河センター前タイムリー。
　９回表。６番北川左中間ソロホームラン。

　七十七銀行は無失点でも４回１死でピッチャー交代。強豪チームを倒すための考え抜いた策だったはずだ。
　ところが、ＪＲ東日本４番片岡が代わり端の初球をクリーンヒット。エラーも絡み、中矢の満塁走者一掃タイムリー二塁打で、ＪＲ東日本が３点先制。
　しかし、七十七銀行も食い下がる。センター佐藤の好捕で追加点を防ぎ、７回に１点返す。七十七銀行の７回って、７並びやし応援も張り切ってて、ほんまにラッキー７て感じやった。
　９回にはホームランで１点差に迫る。なおもヒットで相手投手を交代させ、代走が盗塁を決めて１死２塁のチャンス。
　しかし、坂上が２者連続三振で試合を終わらせた。高めのボール球を空振りして最後の打者になった七十七銀行１番古川洋は、後ろにバットを投げ付けた。よほど悔しかったのだ。


　つづく。


　海老沢(七十七銀行　先発投手　左オーバー)


　３回３分の１を、２安打１四球無失点。

　植松(七十七銀行　２番手登板　右サイド)


　１回３分の２を、４安打１奪三振１四球３失点。

　相沢(七十七銀行　３番手登板　右オーバー)


　３回２安打２奪三振無失点。

　川端(ＪＲ東日本　１番センター　右打者)


　３打数ノーヒット１四球。

　中尾(ＪＲ東日本　３番ライト　左打者)


　４打数２安打１盗塁。

　池田(ＪＲ東日本　９番ショート　左打者)


　３打数１安打。

　小林(ＪＲ東日本　先発投手　右オーバー)


　７回３安打５奪三振３四球１失点。

　小杉(ＪＲ東日本　２番手登板　右オーバー)


　１回３分の１を、２安打２奪三振１四球１失点。

　坂上(ＪＲ東日本　３番手登板　右オーバー)


　３分の２を、２奪三振無失点。