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2005年02月07日
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カテゴリ:BSE問題
国内で初めてBSEが人に感染したのが原因とされる「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」が確認された。この男性は平成元年ごろ、BSEが猛威を振るっていた英国に1ヶ月程の渡航歴があったという。

たった1ヶ月の渡航歴でヤコブ病に感染した例は珍しく、その期間よりも、何処でどんな生活をし、どんな食生活をしたのかが焦点となっている。

BSE感染牛はもともと羊やヤギなどの病気である、スクレイピー(羊の伝達性海綿状脳症)の肉骨粉を食用する事により発症しだした病気である。このBSE感染牛を食用することによってうまれたのが、vCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)である。

ヤコブ病とは人間にももともとある病気の一種で、原因は異常プリオン蛋白と考えられている。どのように感染されるのかは分かっておらず、発症すると痴呆、視覚異常、歩行障害などが発症し、発病から半年以内に自発運動はほとんどできなくなると言う。

このプリオンがなかなかの厄介者である。プリオンは一つの宿主から他へ移行することができ、正常なタンパク質を悪いものに複写し、増やして脳に蓄積してしまうと推測される。このような伝達性海綿状脳症は牛をはじめ、羊、山羊、鹿、猫等が報告されている。

しかしvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)は完全に人災である。それが故国内でもBSEに対する徹底的な全頭検査を実施したのに、政府は喉元すぎれば熱さを忘れるようなとんでもない政治決断を行なっておる。

国内で初めてvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)による被害者が確認されたにも関わらず、問題はクローズアップされる事はほとんどないし、もちろん政府の決断が鈍る事もないだろう。

潜伏期間などから考えても、感染は全頭検査開始前なので現在の国内産牛肉には全然問題はないので安心してください。





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最終更新日  2005年02月07日 20時34分57秒



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