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カテゴリ:若旦那の日記
朝山田ホルモンセンターにいつもの時間に出勤する。11時前にメールの返信やページの編集を終え、店のシャッターを開けようとパソコンの前を離れたとき、少しの揺れを感じた。福岡県で生まれた私は地震らしい地震にあった事がない。たまに感じる震度1,2程度の地震かなと思った。
そう思った矢先にかつてない程の揺れを感じた。いつか地震が起きた時、一番安全な避難場所を探していた私はとっさに横の大きなテーブルに身を隠した。一緒にいた山田ホルモンの女将はというと、初めての大きな地震に驚き、揺れる部屋の中でまるでサーファーのように揺れのバランスをとっている。 上から落ちるものはないが、食器棚から食器が飛び出てはいけないと、女将に大声で、「早よ、中に入んない!!」(早く中に入って!!)と叫んだ。完全に正常な判断を失っている女将は頭だけテーブルの中に入れ、お尻はテーブルの外、頭隠して尻隠さずである。 無理やり服を引っ張って、テーブルの中に入れると、数秒後に地震がおさまった。すぐさま家にひとりでいる若女将に電話した。こちらはおさまったのに、丘の上に家がある若女将は、まだ揺れているようだ。焼肉屋に出ている山田ホルモンの社長にも電話し、安否を確認した。幸いピエロの人形が一体落ちてきたくらいでなんら被害はなかった。 テレビをつけると福岡市内が結構ひどいようである。友人に何度電話してもやはりでない。パンクしないように回線を制限しているようである。それから何度かの余震があったが、ほとんど感じることはなかった。 女将曰く、山田ホルモンセンターは店舗と家の2階建てだが、5階建てくらいの基礎工事をしているという。元来私が住む筑豊地方は炭鉱産業で栄えた町である。地下に無数の穴を掘っている為、地震が起きたらすっぽり沈んでしまうとの祖父の教えに、基礎工事にかなりのお金をかけたという。 本当に地下に沈むかどうかは定かではないが、おかげで地震の揺れは最小限に抑える事ができた。まだ体に感じる余震が何度かくるのだが、福岡は空白地帯といった論調が覆された。日本全国どこにいても地震がおこりうるのである。ちなみに福岡でのM6以上の地震は100数年ぶりだそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月22日 09時54分03秒
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