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カテゴリ:若旦那の日記
朝起きるとシャワーを浴び友人の家を出る。途中友達と合流し、3人で上毛線赤城行きの特急に飛び乗る。流れる景色がどんどんコンクリートの灰色から土の黄土色に変わった。噂で聞いていたがやはり群馬は田舎なんだろうな、と思っていたら、合流してきた友人が、「お前ってどんなところに住んでんの?」と聞くから「こんなとこ!」と車窓を指指した。私が住む山田の景色となんら変わらない日本の原風景である。
目的地の新桐生駅の車内アナウンスが聞こえた所で、昨晩お世話になった友人の腹がグーっとなった。「ちょっとトイレに行ってくる。」と車内のトイレに駆け込んだ。目的地まで4,5分あると踏んでいたが、トイレに駆け込んで1分も経たずに車内アナウンスがなった。「間もなく新桐生駅、新桐生駅!」 私達は急いでトイレのドアを叩き、「もう着くから出て来い!!」と怒鳴り散らした。しかし彼も「今出てる最中だから無理だよ!!」と怒鳴っている。そして電車は新桐生駅に停車した。急いで車掌さんに理由を説明すると、笑いながら快く待ってくれた。 ドタドタドタっとズボンをはきながら電車の中を走る友人。それを見守る乗客。何もなかったかのように、「それじゃ出発します!」と走る電車。そして遠く赤城山を望む風景。のどかだな~ 式場に着くと多くの人だかり。何組もの結婚式が行なわれていると思いきや、全て私が参加する友人の披露宴のお客様だという。500人弱はいるだろうか?私達の結婚式では2、300人は珍しくないが、10人がけの大きなテーブルがちょうど50個位、それでも足りずに式場の外にも教え子と思われる生徒達が座っている。結婚する二人は現役の教師である。 酒も入りほろ酔い気分でいると携帯がなった。若女将からである。「今日何時に帰ってくるの?」と聞かれてハッとした。ここは群馬である。それも飛行機じゃなく、新幹線の往復チケットを買っているので、早く帰らないと家にたどり着かない。博多駅まで帰れても家にたどり着かない場合もある。別れの挨拶もそこそこに式場を後にした。 群馬での滞在時間わずか2時間半。タクシーに飛び乗り、駅に着くと2時45分の特急で浅草に舞い戻る。浅草から地下鉄で神田に向かい、JRで東京駅に到着。4時53分の新幹線に乗る。名古屋までが長く感じられた。酒を飲んで急いで動いたから少し頭痛もする。3度ほど寝て起きても博多まではまだ遠い。 博多に到着したのは10時過ぎ、ここから電車の鈍行で1時間弱。やっと駅に着いたところで若女将が車で出迎えてくれた。ここから車で15分。着いたのは12時前である。恐らく若女将が式中に電話を掛けてくれなかったら、今日中には家に辿り着いていないだろう。身も心も疲れきり、財布の中はすってんてん。これから友人の結婚式はピークを迎えるであろう。結婚式貧乏まっしぐらである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月28日 20時31分22秒
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