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町のホルモン屋さん 山田ホルモンの若旦那

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2005年04月03日
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カテゴリ:若旦那の日記
朝早くから隣のおじさんが訪ねて来た。「奥さんいらっしゃいます?」私は何の用かなと思いきや、「今日一緒に行く約束をしていたんですが…」と。そうか今日は行政区の総会である。なんと引っ越して5ヶ月足らずしか住んでないのに、隣組の組長になってしまったのである。今日は年度末の会計報告と新組長の顔見せ的な意味合いもあるのであろう。

行かない理由などないけど、なんか面倒くさいなと思いながらトボトボと集会場に向かった。初めて行く場所なので戸惑いながら5分ほど遅刻して中に入った。会場内はすでに会計報告に進んでいたが、予想通り年配(年寄り)の方が主で、若い人なんか一人もいない。

会計報告は難なく終わり質疑応答が始まった。あるおばさんが、「若い人が組内から抜けたがっているのをどうすればいいのでしょうか?」といった具合の話が飛び出した。隣組自体は自治体である為、特別な強制力はないと思うのだが、旧態依然とした古いしきたりに若者が納得いかないといった気持ちも分からないでもない。

私も30才手前のここでは若者の部類に入るが、朝から仕事に出て、夜の10時過ぎに家に帰ると隣近所の付き合いなどほとんど出来ないのが常である。回覧板等廻ってきてもなかなか廻し切れないといった事態も陥る。また募金や組費等の細々としたお金もどこで還元されているのかがよく分からない。

会場は紛糾した。いつもは大人しい町の人々がこの時ばかりと大声で論争を始めた。総会を取仕切っていた進行役も困り果てたとき、あるおばさんがこう言った。「私は組内を抜けたがる若い人にこう言いましたよ。あなたがなんとなく使ってる外灯や浄化槽などは全て組費からでてるんですよ。あなただけ組内から抜けて組費を払わなければ、その負担は他の組内の方が担うんですよ。」と。

そうか。そう言われると何も言えないだろう。頷ける。もちろん昔の体制そのままな為、若者に理解できない面も多いし、今の生活スタイルに当てはまらない部分も多いが、地域地域で皆支えあって生きているのである。一人だけ独立して生きてゆけないのである。

初めは集金など面倒くさいだけと思っていたが、地域社会への貢献と思いながら1年間やっていくしかないと、ささやかな決心をするのであった。





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最終更新日  2005年04月03日 15時20分44秒
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