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カテゴリ:若旦那の日記
いつも気になる場所があった。そこは山田唯一の飲み屋街、といっても10件程度のスナックや居酒屋が並ぶ、車一台がやっと通れる小さな憩いの場である。私はここを『山田銀座』と名付けているが、本当の名称は不明である。
その通りの一角に『桜の名所 姪子公園』との看板が出ている。どこをどう見ても付近には公園や桜らしきものは見当たらないのだが、名所というからには一度行ってみたいなと常日頃感じていた。 桜も今週限りの見ごろとなり、散ってしまう前に一度は花見を、と思っていたところ、なんとなくその看板に惹かれ看板を曲がってみた。夕方だったので、もうぽつぽつと外灯や寂しいネオンの明かりが点灯していた。目の前に現れたのは、小高い丘の上にぼんやりと映し出された桜の群れである。 すぐにライトアップされたその丘は、まさに桜の名所を思わす幻想的な世界だった。思わず丘を駆け上がろうとした時、ふと若女将の顔が浮かんだ。(多分一人で見てきたと言ったら怒るだろうな。)一気に丘を駆け上がりたい衝動を抑え、携帯電話を手にした。家から車で1分とかからないので、すぐに若女将も駆けつけた。 二人で丘をゆっくりと登ると私が住む山田を一望できるロケーションである。私は生まれも育ちも山田だが、こんな場所があったとは知らなかった。山田は田舎だけあって、桜が非常に多い地域である。町のいたるところに桜がさきみだれている。特別有名な観光名所など無いのだが、小さな丘おかに桜で彩られちょっとした目の保養に最適な町である。 明日は天気がいいみたいなので、昼にお花見と、夜桜でお花見と2本立てに行って来ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年04月09日 15時04分49秒
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