217558 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

町のホルモン屋さん 山田ホルモンの若旦那

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

山田ホルモンの若旦那

山田ホルモンの若旦那

カテゴリ

お気に入りブログ

藤屋マネジメント研… 藤屋伸二さん
"ピカピカ 車検"マイ… 修理屋マイスターさん
『あかいふうせん』… あかいふうせんさん

フリーページ

2005年05月02日
XML
カテゴリ:若旦那の日記
今日は若女将の家族が帰る日である。山田ホルモンセンターに少しより、挨拶をした後、私の車で下関に向かった。下関は先に帰ったお義兄さんいらっしゃる所で一度そこのより、明日帰るらしい。

山田から小倉南インターまで40分、そこから下関のインターまで約20分、計1時間程の旅程である。昼ごはんを食べていなかったので、喫茶店でもよろうよ、という話になった。しかし山田から田川の香春岳を通って、小倉南インターに載るまでに喫茶店らしい喫茶店は見当たらない。

運転はもちろん私がしている。地元の人間も私一人である。みんなの熱い視線は唯一地元の人間である私に注がれた。(あなたがどこかに連れて行ってくれるでしょ。)(喫茶店くらい一件あるでしょう。)(え~っと、コーヒーとケーキのセットを食べたいな~)

私は頭の中をフル回転させ道順に喫茶店があるか考えあぐねた結果、一件だけ検索にヒットした。峠を超えてトンネルとくぐった後、平尾台の手前の方に反対車だが一件だけ喫茶店があるのだ。私は平然を装い、「あそこに一件いい喫茶店がありますよ。」と、さも地元の人だけがしっている名店を紹介するかのごとくさらりと言ってのけた。

入ったお店は『雪蛍』といって広々とした店内のなかは喫茶店と器や染物のギャラリーが展示しており、その展示ギャラリーだけを目当てのお客さんもいるほどだ。コーヒーや軽食を楽しみ、地元の面目がたったと胸を撫で下ろした。それではいざ下関へ出発!!

下関にいらっしゃるお義兄さんは、今日は仕事である。時間を待ち合わし少し時間が空いたので、唐戸市場による事にした。お店を探索し、ソフトクリームを食べ30分ほど滞在した後、お義兄さんを迎えて夕食を食べにいった。やはり下関といえばふぐである。聞いた話では下関のふぐの大半は福岡県の玄海灘でとれるふぐらしい。どの港で水揚げされるかで産地が曖昧になるのはどこもいっしょである。

昔佐賀の伊万里焼というとヨーロッパでは重宝されたという。しかしその陶芸品の中には有田焼、波佐見焼なども含まれている。伊万里港から持ってきた陶芸品は伊万里焼のブランドが付くのだ。コーヒーのモカもモカ港から出般されるコーヒー全般を指すという。牛肉に至っては産地が海外でも、日本に渡り3ヶ月程飼料を与え飼育すると国産品として出荷されるという。産地偽装問題など今に始まったわけではない。

ふぐのお店で、ふぐの皮、ふぐのたたき、ふぐのから揚げ、ふぐ鍋などを食べお腹も上々に膨れてきた。あとはふぐのエキスがたっぷり染み込んだ汁でおじやという時に、ふとお義母が、「これで腹いっぱいになるのはいやだね。」と言い出した。若女将も同意し、「白いごはんと焼肉が食べたいね。」と言い出す始末である。お義父がおじやを頼もうとした時、義妹も、「お父さん、今から焼肉に行くねんで!」と止めを刺した。

さっきのふぐは何だったのか!まさに前菜のごとくふぐを食べつくした後、最後の締めにと焼肉を選ぶこの家族はただものではない。冗談半分で聞いていた私もちょっと身構え、若女将の、「まだお腹大丈夫?」の問いに、冗談ではなかったのかと覚悟を決めた。「まだいける・・・」

そして一路、焼肉屋さんに向かうのだった。あたかも始めての夕食を食べるかのごとく、生センマイからはじまり、カルビにテッチャンとフルコース。いままでふぐを食べていたのは恐らく忘れられている。ちょっとかわいそうなふぐ。大満足の内に2度にわたる贅沢な夕食が終わった。

すこし戸惑いながらも、ちょっと家族に近付いた気がした今日この頃である。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年05月03日 16時00分46秒
[若旦那の日記] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.