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カテゴリ:宮部みゆき作品
みけさん、おはようございます、やまももです。
私の運営いたしますHP「私の宮部みゆき論」をご覧くださったとのこと、お礼申し上げます。また、「宮部みゆき作品への想いが端々からにじみ出るようなサイトですね」との過分のお言葉に恐縮しております。 ところでみけさんのブログ内で「宮部みゆき」をキーワードにして検索をかけましたら、「孤宿の人」以外にさらに「日暮らし」、「震える岩―霊験お初捕物控」、「天狗風―霊験お初捕物控〈2〉」の3作品についてのコメントも表示されました。 これら宮部みゆきの時代小説についてのコメントを大いに共感しながら拝読させてもらいました。特に原作からの印象深い箇所の引用とそれに対する適切なコメントが抜群にお上手で、これらの作品を再度味わい楽しむことができたような気持ちになりました。 ところで、それらの引用文のなかに、「天狗風」に登場する同心の倉田主水がそのこころの傷を語るなかで、「都合の悪いこと、見たくないもの、聞きたくないことを不思議話の中に押し込めて、自分にも世間にも嘘をつき通す」と述べている箇所もありましたが、この言葉からすぐに『孤宿の人』の加賀様に対する世間の風評が連想されました。『孤宿の人』の場合、「都合の悪いこと、見たくないもの、聞きたくないことを不思議話の中に押し込め」ることによって、そこから生まれる流言飛語に人々は翻弄され、ついには大惨事を引き起こしてしまうのですね。 私たちは、生きていくなかでつぎつぎと「都合の悪いこと、見たくないもの、聞きたくないこと」を目の当りにし、また自らそれらのものを生み出しています。それだけに、それらのものとどう向き合うのか、大変難しいことであり、またそれが人生だといっても過言ではないですね。 ところで、みけさんのハンドルネームは「みけねこ」さんとした方がいいのでしょうか。私の飼い犬のポロも気にしておりますので、もしよろしければ正式のハンドルネームを教えていただけれはありがたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月15日 21時33分42秒
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