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“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

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2011.10.21
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 既に女性は突出したものを求めず、横並びでいたいという傾向が強く、みんな、ヴィトンのバッグを持つという話しをしましたね。
 女性に限らず、日本人に強い集団心理なんですが、心理学用語に「認知的不協和」という言葉があります。周りと違うと不安になり、周りと自分はそう思っていなくても同調する行動をとる現象を現します。

 たとえば、PTA仲間の女性六人で創作フレンチの店に行ったとします。
この時に、どうみてもおいしくない料理が出てきてしまいました。みんなそう思っているはずです。
しかし、声高な女性が「おいしい」と言うとその場では、みんなが同調して「おいしい」と言ってしまう現象です。
後で陰口でも叩くんでしょうが、人は、多数派に同調した行動をとってしまうものです。

 携帯を持ってしまうのも、ヴィトンのバッグを買ってしまうのも、「みんなが持っているから」になります。
 私も、子供の頃、母親にものをねだりました。
 「みんなが持っているから買ってぇ」

 少子化で一人っ子が多い時代ですから、こんな習慣は子供の時からあるんじゃないでしょうか。このいいわけによる購買動機は案外増しているように思えます。
 女性に支持される店が、ひとつの店に人気が集中するのも、この「みんなが行っているから」が大きいように思えます。

 この、みんなが利用しているから、という心理に訴える作戦はあらゆる場面で使われています。
 たとえば、ホームページを作成するときも、フォロアーの大衆層を獲得したければ、「お客様の声」をかき集めて、できれば、承諾を得て、実名で載せ、多くの人に支持されていることを伝えると効果があるといわれています。通販や健康食品のホームページの常套手段ですよね。

 そうして、なんとなく、「みんなが買っているから」と思わせてしまいます。
 「みんな行っているから」といういいわけを来店動機にするには、繁盛店や立派な店に見せるということが重要です。
 前に述べた「売れていない雰囲気を消せ」、「売れている雰囲気を作れ」というのは、このいいわけを顕在化させるのが狙いなのです。ちょっとしたお客さんの心理に眠る潜在的な欲求を、「いいわけ」として顕在化させれば、お客さんは購買活動に向かうのです。


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Last updated  2011.10.21 09:48:11


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