そんなことならお節を売るな!
私は、2016年までリサーチを兼ねて、店で食事をしたレストランをみつくろってお節買ってきました。 最近、お節の値段も高騰していることもあり、一作年から、自分で作ろうと思ったのです。 先々、蕎麦屋をやろうと思ってまして、その時に、七十二候にあわせたお料理を展開しようと考えています。 その一環もあり始めました。 試食いただいた方からは「おいしい」と言っていただけるのは何よりの喜びであります。 日々精進したいと思います。 さて、本日の本題、「そんなことならお節を売るな!」です。 私は、今は無き『日経レストラン』で連載していた10年ほど前から最近まで物販の重要性を謳ってきました。 しかし、最近、意味のない物販はよくないな、と思うようになり、「物販をやれ」ということ自体間違いだったのではと思うようになりました。 例えば、「お節をやれ!」と人に会う度言ってきました。 しかし、これは確実に間違いだった思うのです。 「何言ってんだ、ばかやろー」なんて声が聞こえてきそうですね。 では、問います。 もし、あなたがお節をやってるとして、それは何のためですか? 売上のため・・ 正月休みの売上を稼ぐため・・ 社員にボーナスを出すため・・ お客様の要望があるから・・ 確かにお節のニーズがあるのは事実です。 しかし、お節のロットがノルマになって、何でもいいから売ること自体が目的になっていませんか? 昨年末、ホスピタリティの大家の石丸雄嗣さんと会食したときに、これからの時代大切なことは、「お客様がお金だ」と思う“拝金主義”からの脱却が重要だということが議題にあがりました。 「喜んでいただきたい」と言いながら、ルールを決めたり、サービスの限界を決めたりして不作為の現場をつくる一方、売上(販売)ノルマの達成だけには何でもやってしまう。 そうでなくて、やりたいことができる現場をどう作るかが大切だと確認したわけです。 もちろん、やりたいことの線上にお節があるなら問題はありません。 だから、問いたい。 あなたのお節はお客様になぜ販売するのですか? その延長線上にあるものは? そして、喜んでいただける料理は提供しましたか? さあ、あなたがお節を作る意味はなんでしょう? もし、売上のためだけなら、評判を落とすだけかもしれませんよ。 余談ですが、私はお節を作ってわかったのは調味料がいいと買ったお節よりおいしいことです。 そして、子どもたちが大きくなったときに、「そう言えば、パパがお節を作っていたな」「パパのお節おいしかったな」という未来の可能性を残したことは有意義でした。 金柑蜜煮、安納芋の栗きんとん、高野豆腐は椎茸の戻し汁と川汲昆布の出しで、椎茸昆布、筍土佐煮、海老芋煮、子ども要望で蓮根のきんぴら 私が子どものころに食べた味のブラッシュアップ版を体験してもらったこともらいました。 なお、黒豆と田作りは買いました。 これは反省点です。 田作りは作る時間ありましたね。 来年は豆も炊きたいと思います。 数の子は年明け醤油漬けにしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.07 11:21:03
[補足◆【いつも予約でいっぱいの「評価の高い飲食店」は何をしているのか】補足◆解説] カテゴリの最新記事
|
|