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Yasuakiの株式投資日記

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2006年07月01日
XML
カテゴリ:同業比較
スーツ専門店の比較です。

ある意味、この業界がアパレル業界の仲でも一番同業他社比較が意味が
あるのかもしれません。全ての会社がほぼ同じ商品を同じターゲット
ユーザーに販売していますからね。

しかも商品であるビジネススーツはデザイン、色、素材が限定的であり、
アパレル業界の仲では極めて差別化が難しい業界でもあると思います。
なので経営の良し悪しが数字に表れやすいともいえます。



スーツ1.PNG

上場企業は全部で9社。売上高合計は4,448億円であり、業界
トップの青山商事がほぼ半分を占めている独占企業です。郊外型スーツ
専門店の草分け的企業であり、74年に広島に開店したのが最初とされて
います。その後後発企業が参入、アオキ、はるやま、コナカで4強を
形成しています。

ただこの業界は2007年問題と言われる団塊世代の大量退職以降市場規模
が縮小していくことは明白であり、各社も早くからスーツ以外の事業へ多角化
を図っています。青山は100円ショップ事業、AOKIはブライダルやカラ
オケ事業などです。



2位はAOKIで売上高は青山の約半分。ただ以下の表のように、スーツ
事業は全体の7割で、近年ではブライダル事業、カラオケ事業に注力し
売上、利益が大きく伸びている状況です。

スーツ9.PNG



5位のフタタは昨年にコナカの持分法適用会社になっています。

6位の銀座山形屋、8位のエフワンはオーダーメイド主体の専門店です。




■2プライス業態

売上7位のオンリーは99年に日比谷に開店した「ザ・スーパースーツ
ストア」
が同質化されていた業界に衝撃を与え、大きな話題となり一躍
有名になったことは記憶に新しいと思います。現在北海道から九州まで
全国に40店舗を展開しています。立地は主にショッピングセンターなど
インストアがメインです。

1.9万円、2.9万円の2プライスに価格を固定、身長別、タイプ別に
展示、店員が接客しないフリースタイルという従来にないビジネスモデル
でしたが、速攻で競合企業に真似されて、今ではその優位性も薄れつつ
あるのかもしれません。


青山の2プライス業態である「スーツカンパニー」は26店舗。身長別・
タイプ別の展示と、ほとんどオンリーのパクリです。出店方法は新宿の
ドミナント化など、都心部が中心です。店内内装は明るくナチュラルテイスト
で統一されています。


はるやま「パーフェクトスーツファクトリー」は39店舗。地方都市の
ショッピングモール、ファッションビル等への出店が主体です。









増収率・増益率の比較です。

スーツ2.PNG

売上高増収率1位はオンリー。経常利益伸び率も2位とこの業界の中では一番の
成長株です。2期前、3期前は事業の急拡大の反動から事業が一時的に低迷した
ようですが、前期から再び高成長路線へ転換しているようです。業界自体は成熟
であっても比較的新しいビジネスモデルであること、売上自体もまだ小さい事から
ある程度の高成長を続ける事ができます。ただどこまで伸びるかはかなり未知数だ
と思います。市場が成熟している上に商品自体の差別化もあまりないですからね。

2位はAOKI。上記の表でもわかるように近年はスーツ事業よりもカラオケ事業
が伸びています。

この2社以外の売上はあまり伸びていません。オーダーのエフワンがやや高い成長
ですね。


経常利益増益率は前期は9社中8社が増益、しかも6社が2桁増益と好調でした。
これは昨年はクールビズに加えて冬の気温低下により冬の売上が大きく伸びたため
です。





経常利益率の推移です。

スーツ3.PNG

青山がダントツの1位でかつ2期前より4%も上昇していますが、これは一過性の
営業外収益が発生したためであり、これを除くと11.1%となります。これでも
1位です。2位がAOKI。このライバル同士の2社は年々利益率を改善させてきて
いますね。

はるやまが3位でコナカが4位ですが、面白いように売上高の順位に近いです。
規模のメリットが働く業界のようですね。







粗利率・販管費率の比較です。

スーツ4.PNG

粗利率はオンリーが1位。2期前は在庫の整理により原価率が一時的に悪化したよう
ですが、前期は3.5%も改善しています。高粗利率の要因は唯一のSPA業態だから
でしょうか。客単価は1.9万円と2.9万円の2プライス業態が主力であることから
考えても決して高くはないと思われます。

2位のコナカ~5位のはるやまはほぼ似たような粗利率ですね。4社とも毎年粗利率
が大きく改善しています。在庫管理の効率化を図っていることのほかに、中国を初めと
するアジアからの輸入比率を増加させていることによるものでしょうか。


販管費率はイチヤは無視するとして、フタタが2位、オンリーが3位です。これは都心
部への出店がメインという出店立地の特性によるものと思われます。逆に郊外ロードサ
イド型が主体の4強の販管費率は低くなっていますね。







キャッシュフローの比較です。

スーツ5.PNG

AOKI青山は比較的余裕がありますが、コナカ、はるやまはギリギリ営業CF内
の投資になってますね。

オンリーは今のところキャッシュフローに余裕がある状態です。ショッピングセンター
などインストア出店が主体だからでしょうか。





在庫開店期間の比較です。

スーツ6.PNG

オーダーのエフワン、銀座山形屋はほとんど在庫を持っていません。

この2社以外のスーツ専門店あ5ヶ月前後と在庫が極端に多くなっています。これは
スーツ専門店の特徴です。カジュアル衣料と違い1人の客が年に何度も買う商品では
なく、せいぜい1~2年に1度買うか買わないかなので、とまず客当たりの商品回転
期間が長くなります。それに対してオーダースーツでないので、多くのパターンのサイズ
を店頭に並べる必要がありますので、店頭には膨大な量の商品を用意しておく必要
があります。カジュアルであればSMLの3種類か4種類くらいですみます。なので
スーツ専門店は在庫回転期間が長い分、粗利率を高く設定して経費あたりの粗利を稼ぐ
仕組みになっています。ほかの小売業だとメガネ業界も同じ仕組みです。


4強も在庫政策はかなり違いが出ています。AOKIの場合はスーツ事業の割合が全体の
7割ということもあると思いますが、在庫が少ないです。

はるやまが極端に多いですね。数字だけみれば効率悪そうな経営です。




既存店の比較です。

スーツ7.PNG

この業界は2社しか開示していません。青山は2年連続で100%超えで好調維持です。
AOKIも前期は100%クリア、今期も4月は悪かったですが、5月は100%をクリア
しており、この業界の好調さを物語っているのかもしれません。男性衣料復活は本物
なのでしょうか?





PERの比較です。

スーツ8.PNG

はるやまが一番低PERです。はるやまは万年低PERなんですよね。時価総額ではコナカ
の半分しか評価されていません。今期予想経常利益は同じなんですよ。ほかの経営指標を
見てもコナカとほぼ同じ実力です。なのに時価総額は半分。ここまで差がつく要因がまったく
不明ですね。


オンリーは2番目に低PERとなっています。一時期業績が低迷していたといっても2年
連続2桁増収と成長率高いのですが、PERは15倍です。3Q決算が悪いのかな~。
一応私はホルダーです。月次がないのでリスクありますが、青山もAOKIも既存店悪くなく
業界には追い風の状況なので、オンリーもそれほど悪くはならないだろう、と。あとROA
は業界1位で最も効率経営ですね。3年前にリストラしたことが聞いているのではないか
と思います。


AOKI、青山がPER18倍前後です。AOKIは予想増収率は3.7%と一見低いです
が、月次ではかなり上回っており、実質的には2桁成長ではないかと思います。なので結構
今の株価水準では面白いかなと思います。




前回のメンズ衣料ではあまり魅力的な投資対象はなかったのですが、この業界はそこそこ
面白いのではないかと思います。





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最終更新日  2006年07月01日 17時36分56秒
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